2013-01-01から1年間の記事一覧

先住民族文化に学ぶ 安らかで豊かな老いと死の迎え方

自然心理学講座資料「先住民族文化に学ぶ 安らかで豊かな老いと死の迎え方」 日時2013年12月22日 日曜 午後2時〜4時 場所 熊野健康接骨院 近代科学技術の発展により、長寿社会が達成され、日本人の平均寿命は、男女とも80歳を越えました。しかしそのことが、…

お掃除日記11 わかりあうことと響きあうこと

お掃除日記11 「わかる」ということについて考えました 我が家の長女と次女は、2歳違いです。長女はロングヘアーで天然パーマ、次女はショートカットで直毛です。それでも、二人はよく同一人物に思われることがあり、二人を並べて姉妹だと説明すると、今度…

お掃除日記抜粋

お掃除日記2 昨日掃いた道の上に、また今日も落ち葉が降り積もる。今日掃いた道には、明日また落ち葉が落ちることだろう。だからまた掃く。そういうことの繰り返し。そしてわが心も、毎日落ち葉が落ちて、毎日毎日掃く。落ち葉が全然落ちなくて、降り積もっ…

瞑想小僧のお掃除日記

台風一過の昨日は、道に落ちた大枝や小枝を取り除きました。落ち葉は、あまりに量が多いことと、地面が濡れているので掃けませんでした。 今日の朝は、落ち葉を掃きました。落ち葉を掃き集めるには、竹箒が良いです。2週間前に買った竹箒は、穂先がだんだん…

光だけの世界は耐えられない

50歳代半ばになって、大学で心理学を学びなおし、認定心理士の資格を取得した時、私は私自身に、心理学大辞典ではなくウクレレをプレゼントしました。 というのは、学ぶ中で、世界を独立した諸要素の集まりと捉え、「問題・闇を解消しよう」とか「症状を取…

熊野ペンタトニックウクレレジャムセッションへのお誘い

熊野ペンタトニックウクレレは、少し練習すれば、初心者でもすぐに即興セッションが楽しめます むしろ、今まで音楽が苦手と思っていた人向きの、古くて新しい演奏法です。 ウクレレと言えば、多くの人は、ハワイアンソングの演奏に使う楽器と思うのではない…

人間は、絶望的な存在であろう

汎在神論 汎在精神論の私的メモ 汎神論 汎精神論 は、人間が捉えた「神」が、それぞれ(素朴実在)の中に宿るとみる 汎在神論 汎在精神論 は、全てのものが「神」あるいは「精神」の中に宿るとし、神、精神全体を人間は捉え切れないとみる。 (全体は部分の…

理解ではなく経験を

ウクレレをブルースで弾けるようになりたくて、その演奏法を学ぶだけでなく、ブルースやアメリカ黒人音楽の歴史をたどっています。その中で、黒人奴隷をめぐってリンカーンの事が気になり、歴史書を読みなおしました。 アメリカ合衆国 第16代大統領 リンカー…

日照りの時代

「くまの文化通信」第30号で、「異色の水平運動家・栗須七郎」と栗須七郎の伝記「水平の人−栗須七郎先生と私」を書いた鄭承博を、はじめて知りました。 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4944173148/ref=oh_details_o02_s00_i00?ie=UTF8&psc=1 今年の夏は…

水の中にいて魚には水が見えない

みえない宇宙 見えない神「宇宙」 という <ことば> にしてしまった途端、 それは、ちいさな私が見た「狭くて限られた宇宙」になってしまう 「神」という<ことば>を使った途端 それは、小さな私が作り上げたイメージになってしまう 「神を求めて泣きなさ…

力は、抜こうと思ったら、それだけ(力は)入るもんです 竹内敏晴

9月7日は、竹内敏晴先生の命日(1925〜2009)です。 先生と言っても、私は出来の悪い生徒で、今から約40年前の東京で、ほんの少し竹内演劇教室に通っただけです。卒業することなく、年次の途中から北に向かって放浪の旅に出ました。 以後直接習ったことはあ…

「朝、目覚めてすぐの瞑想法」 講座 NPO熊野みんなの家講座 No.54

朝目覚めたとき、あなたはいつも最初に 何をしているでしょうか? 私は、直ぐには起きださないで、自分の呼吸を観つめます。息を吸っているときには、「吸っている」と心の中で唱え、吐いているときは、「吐いている」と唱えます。息の長さも見ます。日によ…

死苦と人生無意味症候群について 2013.8.6

一休禅師と仙?義梵禅師の辞世の言葉は、「死にとうない」だったと伝えられていますが、その真意はどこにあるのでしょう。ひとの言葉は、前後の文脈や関係のちかしさ、聞く側の理解度のちがいによって受け取り方も違ってくることでしょう。一休禅師は、「秋風…

聞こうとすれば聞こえない

朝方、目が覚めると、薄闇の中、一定の間隔で繰り返される機械音をかすかに感じた。 なんだろう、とおもって音源を探ってみた。 冷蔵庫のモーター音ではない、 モデムは電源を切っている なんだろう そうしていると、さらにゴーという音が、小さく長くした。…

自由意志・意思について 参院選から思ったこと

現代人の多くの人々は、朝に目覚め、そして寝床から抜け出します。その後は、顔を洗ったり、トイレへいったり、着替えたり、食事をしたりします。 これらの行動は、ひとつひとつ自由意思に基づくものなのでしょうか? 誰かに命令され、強制されたり、騙され…

わたしはある。わたしはあるというものだ

随分長い間、歴史は一方向へ流れていくものと思っていました。 歴史年表のように、過去から未来へと流れていくという意味だけでなく、 未開から発展へ、理想社会へ、平等社会へ、平和社会へと流れていくものと思い込んでいました。 従って、個々人の人生の意…

イサドラ・ダンカンに捧げるフラジャイルウクレレ

今から約40年前、大学に入ったものの、決められたレールの上を歩くだけになりそうなので、入学してすぐ、田舎(和歌山県)に親のところへ、「大学辞めるよ」と言いに帰りました。父親に一発殴られ、そのまま家出をしました。以来、大学は出ていませんでした…

フラジャイル(fragile)な信仰 弱いときに強い

「人類の進化」とか「成長」「発展」という言葉が、私の中に入ってきて定着したのは、いつの頃だったろうか? どのようにして入ってきたのだろうか? 小学生の頃みた、東京オリンピック(1964昭和39年)新幹線の開通(1964)アポロ11号の月面着陸(1969)手…

あなた自身の「暦」を描く

自分の外部に、スケジュールを書く、あるいはスケジュールをつくる動物は、おそらく人間だけでしょう。「自分の外部に」とわざわざ言ったのは、渡り鳥とか植物だと、からだの中、遺伝子にスケジュールが描かれているように思うからです。 それはさておき、人…

自由意志があるにしてもないにしても

< 自分自身を知ることにつながる問題提起 > (行動分析学とベイトソン) 「自由意志に基づく行動と真に言えるのは、具体的にどういう行動の事でしょうか?」 「馬鹿!と罵倒され、ありがとうと言えること」 「もしかして、自由意志に基づく行動というのは…

神は死んだのか 私たちが見失ったのか

私たちは、幼い頃から、親や先生から、学業やスポーツ、家事、そのほか何らかの努力をし、何らかの結果、成果を上げることを求められてきました。私たち自身も、それを当然のこととして、何らかの努力をしてきました。 また結果や成果を求めてくる人も、大人…

八方塞になって見えてくる光がある

「人間コミュニケーションの語用論」という著書があります。 内容をかいつまんで説明すると 私たち人間がコミュニケーションするのは、 情報の伝達ということだけが目的ではなく、 情報の伝達という行為を通して、関係を形成することが目的であるというので…

日本全国が救貧院になっても

自らの「労働」の「代価」で生計を立てている人にとって、恐れていることのひとつは、リストラや倒産によって、あるいは災害や自らの疾病によって、職を失う事ではないでしょうか? 働きたくても働くことのできない人のために、生活保護制度があり、働く意欲…

健常という鈍感さ

諸行無常 諸法無我 すべては流れ変化していく おそらく この世の出来事・事象は 「一回性」「唯一性」の出来事なのでしょう いえ、「一回性・唯一性」に注目することを「弁別する」と言い 共通性を見出すことを「般化する」というのでしょう 世界の側が 全て…

立って歩けること自体が踊り

「私を探す旅 イサドラ・ダンカンを追って」文芸春秋刊 の著者 松原惇子さんによると、 <この宇宙にあるものは、すべて踊っている。動物も、草も木も花も、風も大気も。踊っていないのは人間だけだ>とイサドラは言ったそうだ。126頁 人間も踊っていると、…

「降りていく生き方」と「階級を選びなおす」

かまやつひろしの歌に「どうにかなるさ」という曲があります。 歌いだしは、 <今夜の夜汽車で 旅立つ俺だよ <あてなどないけど どうにかなるさ <あり金はたいて 切符を買ったよ <これからどうしよう どうにかなるさ この曲は、1970年4月に発表されました…

新芽新曲コンサート 7月27日

もう随分以前から、「人が踊る」ということに関心を抱き続けてきましたが、イサドラ・ダンカンという女性のことを知ったのは数日前です。 イサドラは、モダンダンスやコンテンポラリーの祖、踊りに芸術性をもたらした人と言われています。 ゆったりした服装…

愛することに「人間の二元論」を持ち込む躓き

「わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい。これがわたしの掟である。友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない。」(ヨハネ 15: 12-13). 「菜食家」が、もし一片の小さな肉でも食すようなことがあると、「それは菜食家に…

不安を抱いたままの安心

「二元論に賛成ですか、反対ですか」と質問された時、賛成ならば「賛成です」とすんなり答えればいいのですが、「賛成ではない」とき、「賛成ではないです」と答えることは難しいことです。 「賛成ではないです」と答えると、(二元論を何の疑いもなく前提・…

コミュニケーションの語用論と愛

ここ数日、私の中でキーワードとなっている言葉は、「コミュニケーションの語用論」です。 辞書で語用論を調べると、「言語学の語用論」が表記され、例えばウィキペディアには、 <理論言語学の一分野で、言語表現とそれを用いる使用者や文脈との関係を研究…