2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

動中の静

自分が建てた予定通りにならないこと、思い通りにならないことを「苦」という、と先日書きましたが、「予定を立てて行動する」ことの中には、例え予定通り、思い通りに事が進んでも、苦が潜んでいるように思います。 いわゆる「疎外」です。「予定」どおりに…

見えないものを観ようとする目

発達心理学で、早ければ生後4か月くらいから、遅い場合は2歳の段階になれば、隠されたモノの存在や移動を認識できるようになる、と習いました。 逆に言えば、平均的に約8か月の赤ちゃんは、目の前にあるモノの存在しか認識できず、自分の視覚や行動とは無関…

予定 預定落空

ゲストハウスの本棚を整理しました。 何冊かあった「禅」に関する入門書は、残らず書庫に片付けました。 それらの本は、作法・技法としては参考になるのですが、 基本的な考え方・世界観については、私にはあいませんでした。 (禅を否定しているのではなく…

概念眼鏡

朝目覚めてから、すでに3時間ほど経過した。 布団をたたみ、朝食の用意をして、食べて、ごみ出しの日だから、ごみをまとめ、自家用車で仕事場へ行き、あれこれ仕事の段取りをし、定時に仕事は始まり、暇を見てパソコンに向かっている。 さて、起きだしてから…

上達と添削とラポールと世間と

どの道であれ、独学のみで上達していくのは難しい 短歌や俳句の世界には、上達の道として「添削」がある 出来上がった作品を師匠や仲間にみてもらい、自分が気づいていない「こだわり」「かたより」「おもいこみ」など 不十分なところ、未熟なところと感じた…

self stimulative dance

何故、人間の指は5本なのだろうか? 4本や6本ではなく。 何故、指の長さはそれぞれ違うのだろうか? 指の長さはそれぞれ違うのに、握り拳をつくると、 指先はほぼ一直線になって掌につく。 人間の姿かたち、しくみや機能は、 長い長い歴史を経て、理由があっ…

弁別と般化の空想実験

「実験室において、1分間100拍のメトロノームの音を聞かせて、犬にえさを与えると、やがて条件反射が成り立ち、1分間100拍のメトロノームの音を聞くだけで、犬は唾液を分泌するようになる」と習いました。 1分間100拍のメトロノーム音に対する条件反射の成立…

居直る 開き直る 盆の禅

「居直る」という言葉は、今は悪い意味で使うことが多いように思います。 辞典を引いてみると 「急に態度を変える。不利の立場にある者が、急に脅すような強い態度に出ること」 change suddenly to a threatening attitude とありました。 「逃れられない立…

帰省子を送り青空薄くなり

もう6年前になるのだろうか 十数年間以上放っておいた痔が悪化して、手術を受けた 普通15分くらいで終わるところが、数か所手術したので50分ほどかかった。 以後快適に暮らしている。 術後困ったことが二つ、三つあった。 一つは、肛門に詰められていたガー…

自己刺激行動 独詠

自己刺激行動 stimming, self-stimulatory behaviorといわれる「行動」があります。 自閉的傾向のある子供たちが、体を前後に揺すり続ける「ボディロッキング」とか「手のひらひら行動hand flapping, flapping arms 」のことを指すようです。 リズムのある反…

プロティアン・キャリア

NHKの大河ドラマ「平清盛」が低視聴率だとか。 歴史の見方は色々あるけれど 栄枯盛衰が繰り返されてきたことは、誰もが頷くことでしょう。 平清盛以後、武士階級といわれる人々が、しばらく政権を握ってきたことも多くの人がその通りというのではないでしょ…

初心俳句会 蟹・キンゼイ報告・黒揚羽

私の職場は街の中にあって、海や磯からは遠く離れています。 それでも毎年、海の蟹が迷い込むことがあります。 決まって小蟹です。 家の前の溝に放しましたが、さてどのような旅を続けるのでしょう。 「夏過ぎて海から遠く蟹登る」 「自分がこの世界を見てい…

初心俳句会 武蔵野で立秋を迎えました

行動と認知 「言葉・名前」は、「それそのもの」を言い表すことが出来ない。 「言葉・名前」は、「それそのもの」が属する「クラス」につけられた名札だ。 「トマト美味しいね」という時、 それは、トマト一般を言っているときもあれば、 今朝、自宅の庭で完…

初心俳句会 新しい朝 環境の制限と永遠の光

「孟母(もうぼ)三遷(さんせん)の教え」という中国の故事があります。孟子が幼い頃、はじめは墓場のそばに住んでいました。孟子が葬式のまねばかりしているので、母は、ここは今あの子が住むにはふさわしくないと考え、別のところへ引っ越しました。次に住ん…

初心俳句会 メタ学習

日本人の子供が、日本人の両親のもとで、日本で育って、やがて日本語を話すようになるのは、本能行動だろうか、つまり無条件反射だろうか、あるいは古典的条件付けだろうか、あるいはオペラント条件付けだろうか、代理強化・観察学習だろうか? 生物学的・生…

初心俳句会 観・セルフモニタリング・アウェアネス

ある課題を解決しようとするとき、私達はたいてい立ち止まります 逍遥派の人々は、立ち止まるのではなく、歩きはじめるかもしれません どちらにしても、それは対象に集中し、その有り様を丁寧に観るため 俳句では、客観写生 行動療法では、セルフモニタリン…

初心俳句会 死を見つめる

「利権」は、英語ではしばしば Interestという単語で表現されます。 利権の利をという漢字からイメージされる熟語に「利益」があります。 利益を英語辞書で調べてみるとprofit となっていて interestを和英辞典で調べてみると、利権、利子となっています。 …

初心俳句会 人生讃歌

王学仲著「山水画入門」岩波書店の中に <「線を以て造形し、形を以て神を伝う(以線造形、以形伝神)」の語があります。ともかくも、線によって形を描かなくては山水画は始まりません。>とあります。 ともかくも、俳句にしても17文字という線によって形…

俳句による人生の充実計画その2 言葉を豊かにしましょう 

私達が日常何気なく使っている言葉・単語には、それぞれ対応した意味がありますが、その意味の内容の範囲は、人によって、時代によって違いがあったりします。例えば、かつて「おかし」は奥ゆかしい、「あはれ」は、あっぱれ、「すごい」は、物寂しい、とい…