2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

現代雑兵伝

ちはやぶる神世も聞かず竜田川韓紅に水くくるとは 高校生のとき冬休みの宿題だったか 百人一首をすべて覚えるという課題があった 「しのぶれどいろに」 という和歌はすぐに覚えたが 宿題の為、他の多くの和歌は鑑賞するでもなく丸暗記した 「ちはやぶる」の…

理想と現実と空想と

私達が何気なく使っている「ことば」について、改めて考えてみましょう。( )想 ( )の中に入る漢字を思いつくだけ書いてみてください。理想 空想 予想 愛想 では、理想と空想と予想の違いを説明してみてください。 私なりに説明すれば、「空想=こうだっ…

先駆者とその弟子

先駆者あるいは中興者は、出世間し、「真髄」を体得し、体現する。 求めに応じて、先駆者は、「真髄」を「方法」によって指し示す。 素人、部外者、批評家は、方法を実践することなく、 「真髄」のみを求め、語ろうとする。 愛弟子は、「方法」を通して「真…

ことばによって、魔法を解く

これまで諸先輩方は、「魔法」に関する物語を沢山書いてきた。多くの場合、魔法をかける時、魔法使い達、あるいは賢者や仙人達は、日常一般世界では使わないような意味不明な「呪文」を唱える。また、魔法使い達は、その真の名前を知られたりすると、かけた…

私の耳は貝の殻

意識革命 コクトーを想う てのひらをみつめながら ゆびをおもいっきりのばしてみる 指と指の間も広げ 掌も反り返らせる その時、手に感じる感覚は、 皮膚や筋肉が伸び広がっていく感覚のように 疑いなく思う しかし、筋肉は、自ら延びることはない 伸筋と言…

諸行無常 南無阿弥陀仏

「一切は無常である」と私たちは「ことば」にする。 確かに万物は流転し、諸行無常であろうが 「ことば」が無ければ、人間にとって無常もまたないのであろう。 「ことば」で認識し、記憶し、再生するがゆえの、「無常」。 快、不快は、人間が発声することば…