2022-01-01から1年間の記事一覧

中動態の恋

遠く離れて暮らしていても 示し合わせた訳でもないのに 朝寝坊するのも同じ コーヒーを飲むのも同じころ 言おうとしたことが、メールで届く 肌と肌が触れたのは 手のひらだけなのに 一緒に肌が火照る 遠く離れていても こんな世界があるなんて知らなかった …

一本の樹 その2

夜中に 目が覚めた あなたを想い 気持ちが昂って 眠れない 眠れない 眠れない あなたと歌った歌を 心の中でうたう mu~mu~mu~ 少しだけ 眠気がやってきたけど やっぱり眠れない あなたも 同じ夜を過ごしているのかな だったら そばにいて あなたを包みたい あ…

一本の樹 それは抱きあって立つふたりの姿

あのひとは 駅で 待っている 数分前 メールが届いた 「改札口に、今、います。」 あと十数分で 列車は 駅に着く 逢・え・る 高鳴る胸の鼓動 うれしい うれしい うれしい 喜びの時 だけど 同時に 今まで 味わったことのない 胸の苦しみ 喜びに震えながら 早く…

長距離恋愛の心得

釈尊の基本的世界観は、五蘊(色受想行識)皆空です。 色=物質的現象は、同じであっても、それをどう感じ取り、認識するか(受想行識)は、各自のからだ・教育・創造性によって、内容が違ってきます。各自にとっての世界は、各自が作り出しているバーチャル…

みつぐの意味

漢字の「みつぐ・貢」と、古語の「見継ぐ」は、同じ「みつぐ」であっても、全然違います。漢字の方は、金品をおくること。古語の方は、「想い」を寄せ続けること。 大事に「みつがれて」育ったからといって、誰かをみつぐ力を備えるとは限りません。みつがれ…

意味論、構文論、語用論と人間の苦

私達が味わう苦しみと、言語は、深い関りがあるのに、学校では、ほとんど、教えてくれない。それで「言語学」を、独学。しかし、大抵の本は、難しいコトバで、いっぱい。 意味論?構文論?語用論? 何、それ? 意味論:「自己疎外って何?」『心、今ここにあ…

絶対音感? 音ひとつの周波数より、音と音の関係・音律

コロナ禍にあって、66歳で始めた電子ピアノ。それが、アップライトピアノに代わり、倍音に浸る毎日。そこから湧いてきた三味線への興味。思い切って、細棹三味線を購入。 始めるにあたって決めていたこと。せっかく邦楽を始めるのだから、ドレミファの位置は…

一分坐れば 一分の功徳 一掃きすれば 一掃きの功徳

朝、竹ぼうきで、家の前の道の落ち葉を掃きます。竹ぼうきで、最初地面に触れたときの感触から、色んな問いが生まれてきます。 「こころ ここにあるか」「今を、手段にしていないか」「完璧を求めていないか」「思い通りにならないからといって、苛ついてい…

熊野山中 引き籠り生活 朝の作務 瞑想

朝食前の落ち葉掃き。日課であっても、習慣ではない。 むしろ、日々を、機械的に生きていないか、点検する作務。成果主義になっていないか、完璧を求めていないか? 今ここを、丁寧に味わっているか。 「味わう? 味わうを、別の言い方をすれば何? 何を、ど…

ないものねだりは、きりがない

時々、漠然とした「鬱」に包まれることがあります。 この気分は、どこから生まれたの?と観つめます。将来の、老いや死を思って?現に今、満たされていないから? どちらにしても、「無い」が、理由。 「ないものねだりは、きりがない。」そう心得て、ある(…

縁起を生きれば、どの時代にも、いける。

どの時代に、タイムトラベルしたいか?」という調査を、色んな団体が、これまでしてきました。共通する姿勢は、トラベル。帰ってくることが、前提の質問。 「もし、帰ってこれないとして、どの時代に行きたいか?」の質問だと、なんと答えるでしょう。自分と…

猫シッダールタはいった コトバは、タイムマシン

猫シッダールタは、言った。 物質的な世界を「色」として、私達が、現に生きるのは、からだとコトバを通して、それぞれが「解釈した世界・受想行識」。 だから、私達ひとりひとりが生きている世界は、別でもないし、同じでもない。「時間」にしても、一人一…

学問 問いかけ、まねぶ 三味線編

三味線に触れ始めて、1週間。姿勢を探っています。撥(右手)を見ない。棹(左手)を見ない。力を抜いて、背筋をすっと伸ばして。ふわっと三味線を抱いて。 独学は、無理だと思う。学ぶというのは、「まねぶ」まねするということ。まねすることは無数にある…

人間の行動を決定づけるものは、遺伝(本能・無条件反射)?教育(条件反射)?創造性?

「草木の根をかじってでも」、という表現はあるけれど、人間には、セルロースを分解・消化する「遺伝子」がないので、飢えても、木を食べるという行動、発想は、そもそも生まれない。 木を直接食べることはできないけど、サゴ椰子の髄の澱粉を取り出して食べ…

砂を積むような…楽しみと味わい

<砂を積むような・・・> ピアノの独学。いい意味、悪い意味、両方の意味で、砂を積むような・・・。積みながら、すぐにポロポロ、サラサラ、すそ野にこぼれていく。積木を積むようには、高くならない。こぼれていく砂は、どれもこれも、次の砂の土台になる…

熊野に生まれ 育って

< 日本に生まれて 熊野に育って > 青年期によく読んだ本「荒野の狼」「デミアン」 少年期、肉体と精神の分離感・対立に悩んでいました。 いわゆる、二元対立世界観。要素論。 ヘッセの作品や桜沢如一の玄米正食に出会って、自分は、外見は日本人でも、中身…

一生学問

66歳から、ピアノ・音楽の独学を始めました。 「なぜ生きるのか? どう生きるのか?」については、そのための専門の学校校舎がある訳ではないので、生きるもの皆、独学だと思います。独学とはいえ、師や学友はいます。 問うことを、止めたとき、「生苦」「老…

時は色々ある。経の時、緯の時、降り積もる時、それ以外にも

今朝の瞑想のテーマ「老いる」。 「もの」も「生命」も、皆、老いていく。エントロピー増大。 確かに、老いていくが、老いの中身は、ひとりひとり違う。 生命は、自らを壊し続けることで、生命を保つ。刹那滅。新陳代謝。胃壁は、二日で新旧入れ替わる。おそ…

ピアノは恋人 鍵盤は叩かない

鍵盤を「叩く」という表現があります。アコースティックピアノに触れないと、「弾く」とは、文字通り「叩く」ことだと思いがちです。アコースティックピアノの中には、弦が張られていて、それをハンマーが打ちます。鍵盤は、ハンマーに思いを伝える場であっ…

68歳の引き籠りの理由

内に、限りない美しい調べを宿しながら、私のつたないタッチにも、思いついたこころみにも、感応してくれる彼女。 触れれば、触れるほど、新しい和声が生まれる。 生(アコースティック)の声が、からだを震わせ かんじる耳を 育ててくれる ずっとずっと 触…

曲がりくねって 父母の恩

「人は、なぜ争うのか? なぜ苦しむのか? 何のために生きるのか?」 ものごころついた頃から、そんなことを考える変な子どもでした。 それは、家庭環境の影響大。夫婦喧嘩の絶えない家だった。怒号の中を、モノが飛び、涙、涙… 中学生の頃、夜に「何のため…

みえないあなたは、すぐそばにいる

目の前にいても、「心ここにあらずの人」は遠く、 姿は見えなくとも、「今ここを丁寧に味わうあなた」は、 すぐそばにいる。 毎朝、歌占いカードを使って、瞑想しています。 今朝の卦は、 「白銀の黄金の玉と言ひけれど 磨かぬ時は 光なきもの」 (写真は、…

掃き掃除に 人生を学ぶ

漠然とした不安感が生まれたとき、「何が縁起して、生まれている?」と、自分を観つめます。ひとつの縁は、「完璧」を求める習性。幼い頃から、数えきれない程テストを受け続け、100点満点が理想、という条件反射が、どこかにあります。 掃き掃除をすると、…

もの は こころ ことばになる以前の世界

「もの」といえば、物質、物体、物欲、唯物の「物」が、思い浮かび、好きな言葉ではありませんでした。 最近になって、「もの」とは、本来は、ことばでははっきり言い表せないことがら、ことばにする以前の世界、こころなどを意味していることを知りました。…

春は、落ち葉の季節

春は、「落ち葉」の季節。玄関前の椎、コガネモチの葉(常緑樹)を掃くのが、毎朝の日課。掃き掃除は、自分を見つめる瞑想になります。レレレのおじさん、寒山拾得も箒を持っています。 寒山拾得をまねて、つたない詩など・・・ ひとつのことに おもいをよせ…

西村伊作家のピアノ、今何処に?

町立図書館にある勝浦幼稚園創立50年の記念誌に、「昭和7年ピアノ購入」和歌山県の幼稚園で初めて。西村伊作氏よりゆずりうけた、とありました。当時の大卒の月給、50円ともあります。 アップライトのピアノは、当時約500円くらい。 昭和52年の創立50年の記…

66歳から始めたピアノ独学 それは力強い音? 乱暴な音?

2年前から、電子ピアノで始めた独学。最近アコースティックピアノを弾くようになって、電子ピアノとアコースティックピアノは、全然違う楽器だと思うようになりました。 ピアノ以外の楽器でも、初心者は、力強い音を出すには、力を込める必要があると思いが…

大正時代の104歳のピアノを囲んで、お話会。

勝浦幼稚園のピアノは、西村伊作家にあったピアノという文章を、どこかで読んだことがあり、今日は朝からその文献を探していました。夕方、やっと見つけました。文献は「那智勝浦町史下巻」<昭和7年にピアノを購入しているが、西村伊作が東京に転居に際して…

一切は、色と受の接触。色受想行識。

日本人に、「ニワトリの鳴き声は?」と質問すると、「コケコッコー」と答えると思います。しかし、これは明治の後半になってからの話。教科書に載るまでは、地方によってまちまちでした。 アメリカ人には、コケコッコーとは聞こえていません。私たちは、音を…

問うことを学ぶ学問 校を学ぶ学校?

66歳から、独学でピアノを弾き始め、2年。 今、市野々で弾いているピアノは、30数年前、会社勤めをしていた頃、会社の先輩から譲ってもらいました。(諸事情で、しばらくして眠ったままになりますが… 今年、30数年ぶりに眠りから覚めました。) その先輩は、…