一切は、色と受の接触。色受想行識。

 日本人に、「ニワトリの鳴き声は?」と質問すると、「コケコッコー」と答えると思います。しかし、これは明治の後半になってからの話。教科書に載るまでは、地方によってまちまちでした。
 アメリカ人には、コケコッコーとは聞こえていません。私たちは、音をそのまま聞いているのではなく、住んでいる地域社会の影響を受けています。ただ、常識として固定してしまうと、気が付きません。
 ピアノの擬音語としては、日本では、ポロンポロンかな。ピアノの聞こえ方は、母語ほど日常的でないので、地域社会よりも、その人自身の体験に左右されていると思います。
 ピアノと沢山遊んで、聴く耳を育てることが大事と思うこの頃。英語では、ポロンではなく、plunkだとか。