2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

原子力発電所はどこからきて、どこへ行くのか?

私の仕事場には、ゴーギャンの絵のレプリカをかけています。 絵のテーマは、「私達はどこから来て、どこへいくのか?」です。 この絵のテーマを、わたしは、 「原子力発電所はどこから来てどこへ行くのか?」と置き換えることができると思っています。 原子…

現界と異界が今も共にあるところ熊野

熊野では、外海がそのまま断崖絶壁の磯に繋がっている風景を、所々で見かけます。 磯釣りの人々は、岬の端に出る為に、そのような磯を通らず、迂回して山道を通ったりしますが、最後はどうしても断崖をよじ登らないと行けない場所も多くあります。 私は、中…

御国

この歳になって、初めて「竹取物語」を読みとおしました。 かぐや姫として、絵本で読んだり、 高校生の時、古典の授業で一部読んだりしましたが 読みとおしたのは初めてです。 今日から、月を観る目が今までとは違ったものとなるでしょう。 主の祈り天にまし…

私たちはどこから来てどこへいくのか

私の世代の人なら、「鉄腕アトム」を知らない人はいないと思います。アトムとは、これ以上分割できない基本的な粒子つまり原子という意味を表わしています。それは、古典的な物質理論です。 電子の発見により、原子は原子核と電子からなるといわれるようにな…

語りえる世界語りえない世界 操作し得る世界操作しえない世界

「人は、見たいように物事を見、聞きたいように物事を聞く」 ということを、心理学を通して学びました。 「人は、自分が信じたいように物事を語る」のでしょう。 私達は、私達自身が語った物語の中に生きています。 と同時に、 語りえる世界は、語りえない世…

燕来る

煮豆屋も墓地も町内燕来る 岡本眸 俳句を詠っている人にとっては、上の句と俳人は、馴染みある句と俳人かもしれません。 私は昨日まで、この句と俳人のことは知りませんでした。 いま、この句を目の前にして、その背景や詠った俳人のこともわかりません。 3…

種をまく

エンデの文明砂漠 ミヒャエル・エンデと文明論 NHKアインシュタインロマン第6巻 を読了しました。 私が青年期の頃、「ノストラダムスの大預言」が同世代の人々によく読まれていました。 馴染みのない人の為に、ウィキペディアでの記事を紹介します。 < …

Selfless Love

Selfless Love「意馬心猿」という表現があります。 私たちの意識は、荒れ狂う馬の様に、心は酔っぱらった猿の様に 一所に定まることなく、次々と移り変わるという意味で使われます。 そういった意識や心の変化に、私達は気付いているのかというと 気づいてい…

客観と主観

宇宙がどんなに広くとも、もし宇宙に人間が一人もいなくなったら 「客観的な宇宙」が残りはしても 「広い」という言葉もなくなり、 そして広いという判断も意味も感動もなくなるだろう 客観を否定するのではない 客観と主観を、同じ土俵の対立とは見ないだけの…

想定内と想定外ということについて

想定内と想定外ということについて 「それは想定内の出来事だ」とか、逆に「それは想定外の出来事だ」と言ったりしますが、そもそも私達は、いったいどういうことがらについて想定できるのでしょうか? 「想定する」とはどういうことでしょうか? 私たちが日…

見返りを求めない 布施 ボランティア 献身 人生

見返りを求めない 布施 ボランティア 献身 人生 ウィキペディアには <布施(ふせ)は、梵語では「檀那(旦那)ダーナ」といい、慈悲の心をもって、他人に財物などを施すことで、六波羅蜜のひとつである。> とあります。 そこで更に六波羅蜜を調べてみると …

響きあう世界 平等であっても同等でない

楽譜は同じでも、演奏する人、歌う人によって、その音楽表現から伝わってくるものごとは同じではないことはよくあります。その曲を創った本人が歌ったり演奏する場合でも、時と場所によって、違う印象を受けることはよくあります。同じ本を、同じCDを、もう…

谷川の水をもとめてあえぎさまよう鹿のように

「自分の人生の究極のゴールや中間の節目(ミニゴール)は、今ここよりずっと先の未来にあるもの」と、そして同時に、「突然やってくるかもしれない臨終の時が、不本意ながら究極のゴールともなる」と、思い込んで生きてきました。 「苦しみはいかにして生ま…

等価交換? スピリチュアルな交感

かつて、徳を積む努力をすれば、その積んだ徳の量に応じて、功徳が現れると、信じ思っていました。 確かに、徳を積むことは、人として当たり前の行為だとは思いますが その量に応じて、功徳が現れる訳ではないと、今は思います。 そもそも、徳の「量」など、…

平穏な時にこそ神を想う 苦を受け入れ、苦を観つめる

「わたし(キリスト)は、あなたがたに平安を残します。わたしは、あなたがたにわたしの平安を与えます。わたしがあなたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。あなたがたは心を騒がしてはなりません。恐れてはなりません。」(ヨハネ14:27) 聖書を…

弁別の基準 「違いを生み出す違い」

日常生活の何でもないような出来事に対して、今一度立ち止まって観察してみると、分かったつもりでいたことが、分からなくなってきます。 発達するとか上達するという言葉を別の表現をすれば ひとつには「違いが分かる」ようになることと思います。 違いが分…

スピリチュアルな発達、学習

ブログのタイトルを変更いたしました。 そこで、スピリチュアリティに関することを少し書きます。スピリチュアルな発達 学習 大人なら、学習という言葉も、発達という言葉も知っていて、日常でごく普通に使っているでしょう。 そこで、改めて、学習ってどう…

試練に耐え生きることの意味 菩提心と愛

今読んでいる本の中の一冊が 「ヨブ記の黙想」試練と恵み カルロ・マリア・マルティーニ著 女子パウロ会発行 です。 24頁から引用します。 ヨブ記 試練は人生につきものですが、わたしたちはそれによって人生を悲しいものとしてはなりません。わたしたちの霊…

ちいさきままで 貧しきままで

R 君 如何お過ごしですか? 今日、このように君に手紙を書くことができ、有り難く思っています。というのは、こうして手紙を書くことで、今一度自分と向き合うことができ、世の中がどうあろうと、身の回りの人がどうあろうと、また自分自身が、小さな存在、…

いまここにないもの あたえられたもの

「暑さ寒さも彼岸まで」という言いならわしがありますが 今の時期、春が待ち遠しく、寒さを耐える為に云い伝えたことだと思います。 去年の今頃はそのことわざ通りにそれなりに寒かったと思います。 そして、熊野地方では、彼岸を過ぎても寒い日が続きました…

私の仏教メモ

「日本は仏教国です」とか、「日本人の多くは仏教徒です」と他国の人々に紹介する日本人がいます。 そこで更に、「仏教とはどういう宗教ですか?」と尋ねられると、説明に困る人が案外多いのではないのでしょうか? あなたならどのように説明するでしょうか…

弱さと神の慈しみ

昨夜は、眠る前の黙想に、「弱さと神の慈しみ」 テレーズと共に生きる を読みました。 67頁に 一修錬女に 「 あなたの望みや希望に限度をおくのは、神の無限の慈しみをみくびることです。神の慈しみの果てしない望みは私の宝です。(112) 」 とありました。…