種をまく

エンデの文明砂漠 ミヒャエル・エンデと文明論 NHKアインシュタインロマン第6巻
を読了しました。
 
 私が青年期の頃、「ノストラダムスの大預言」が同世代の人々によく読まれていました。
 
 馴染みのない人の為に、ウィキペディアでの記事を紹介します。
 
< 『ノストラダムスの大予言』は、1973年に祥伝社から発行された五島勉の著書。フランスの医師・占星術ノストラダムスが著した『予言集』(初版1555年)について、彼の伝記や逸話を交えて解釈するという体裁をとっていた。その中で、1999年7の月に人類が滅亡するという解釈を掲載したことにより、公害問題などで将来に対する不安を抱えていた当時の日本でベストセラーとなった。実質的に日本のノストラダムス現象の幕開けとなった著作である。>
 
いまは、2012年滅亡説というのがあるそうです。
 
同じくウィキペディア
< 2012年人類滅亡説とは、マヤ文明において用いられていた暦の一つ長期暦が、2012年12月21日から12月23日頃に一つの区切りを迎えるとされることから連想された終末論の一つである。
21世紀初頭のオカルト雑誌や予言関連書などで、1999年のノストラダムスの大予言に続く終末論として採り上げられているが、懐疑的な論者はマヤ暦の周期性は人類滅亡を想定したものではないと反論をしている。学術的にもマヤ人の宗教観や未来観を知る上で意味があるとしても、それが現実に対応するものとは考えられていない。 >
と書かれています。
 
青年期の頃、私がイメージしていた人類滅亡のシナリオは、アメリカとソビエトとの核戦争でした。 NHKが「核戦争後の地球」という番組を放送したように思います。
 
1999年に、人類は滅亡するのではないかと、半分ぐらいは思っていて、その過程をイメージしました。聖書の黙示録などを読んだりしました。

 今、現実に起こっていることは、「核(燃料棒)破壊中の地球」であり、直ちに人類滅亡に結びつくとは思っていませんが、緩やかな黙示録であるように感じています。 


11/03/23
< 福島第一原発4号機燃料プール?使用済核燃料783体の他に、定検のため炉から取り出していた使用中核燃料548体、合計1,331体の燃料があり、他号機とは桁違いの熱量を有する。元原発技術者・小倉志郎氏「新燃料はウランが核分裂しておらず放射線量は低いが、核反応を起こす能力は一番高い」 >

オーストリア気象当局は、福島第一原発事故後3〜4日後の間に放出された放射性物質セシウム137の量は、チェルノブイリ原発事故後10日間の放出量の20〜50%に相当すると試算>

3月17日に、飲料水の放射線安全基準が、大人30ベクレル、乳児10ベクレルから、大人300ベクレル、乳児100ベクレルに変わったそうです。 WHOの基準は、乳児1ベクレルと聞きました。
 
アインシュタインロマン第6巻の 26頁にこうあります。

<ある日、聖フランシスコが庭でニンジンを植えていると、そこへ通りかかった旅人が尋ねました。「フランシスコさま、もし明日世界がなくなるとわかっていたら、おまえさまはどうするかね?」
 「私はこのまま植え続けるでしょう」そうフランシスコは答えました。 >

<一人ひとりが自分だけの物語を作る力は、人間に与えられた最も貴重な能力ではないでしょうか。この能力が失われたとき虚無が広がり、ファンタージエンは失われるのです。(182頁)>