ちはやぶる神世も聞かず竜田川韓紅に水くくるとは
高校生のとき冬休みの宿題だったか
百人一首をすべて覚えるという課題があった
「しのぶれどいろに」
という和歌はすぐに覚えたが
宿題の為、他の多くの和歌は鑑賞するでもなく丸暗記した
「ちはやぶる」の和歌も丸暗記した
再びこの歳になって
目の前に 「ちはやぶる」の歌がやってきた
「韓紅」の色も今なら分かる
「くくる」の絞り染めもいまならわかる
竜田川には行ったことが無いが
情景が目に浮かぶ
業平が詠ってからこの歌はどのようにして現在まで伝わったのだろう
今井口朝生著の「武田雑兵伝」を読んでいる
歴史に翻弄されることが多かった
雑兵達にとって、和歌はどのような存在であったのだろうか