立って歩けること自体が踊り

k1s2013-06-14

「私を探す旅 イサドラ・ダンカンを追って」文芸春秋刊 の著者 松原惇子さんによると、
  
<この宇宙にあるものは、すべて踊っている。動物も、草も木も花も、風も大気も。踊っていないのは人間だけだ>とイサドラは言ったそうだ。126頁
   
人間も踊っていると、私は思う。ただ、大人になるにつれて、機械化が進むにつれて、踊ること、踊っていることを忘れていったように思う。
   
自然界を見渡してみれば、二本の足で立って歩けること自体が、踊りだとおもう
そして、私たちは、この世に生まれたとき、歩くという踊りは踊れなかった
この踊りを踊るためにどれほど努力しただろうか
二本の足で歩くことが当たり前になってからは、
かつて、諦めず諦めず立ち上がったことを
そして、それが踊りであることを忘れてしまった
 
実は、私は今、車の運転もできるし、山道を歩くことができるが、
全力で走ることができない。
以前はできていた結跏趺坐もできない
一時は、正坐すらできなかった。
 
2011年の台風で、自宅に通じる町道が塞がれてしまい
その土砂を取り除く為、助けがない中、過度で無理な動きをして以来、
大腿部の内転筋を痛めてしまい、回復できていない
 
そうなって、二本の足で立って歩けること自体が踊りだと思った
走ること自体が、踊りだと思った
 
もう一度、二本の足で歩けることを奇蹟と感じ、丁寧に歩けば
それは踊りになるだろう