2012-01-01から1年間の記事一覧

帰省子を送り青空薄くなり

もう6年前になるのだろうか 十数年間以上放っておいた痔が悪化して、手術を受けた 普通15分くらいで終わるところが、数か所手術したので50分ほどかかった。 以後快適に暮らしている。 術後困ったことが二つ、三つあった。 一つは、肛門に詰められていたガー…

自己刺激行動 独詠

自己刺激行動 stimming, self-stimulatory behaviorといわれる「行動」があります。 自閉的傾向のある子供たちが、体を前後に揺すり続ける「ボディロッキング」とか「手のひらひら行動hand flapping, flapping arms 」のことを指すようです。 リズムのある反…

プロティアン・キャリア

NHKの大河ドラマ「平清盛」が低視聴率だとか。 歴史の見方は色々あるけれど 栄枯盛衰が繰り返されてきたことは、誰もが頷くことでしょう。 平清盛以後、武士階級といわれる人々が、しばらく政権を握ってきたことも多くの人がその通りというのではないでしょ…

初心俳句会 蟹・キンゼイ報告・黒揚羽

私の職場は街の中にあって、海や磯からは遠く離れています。 それでも毎年、海の蟹が迷い込むことがあります。 決まって小蟹です。 家の前の溝に放しましたが、さてどのような旅を続けるのでしょう。 「夏過ぎて海から遠く蟹登る」 「自分がこの世界を見てい…

初心俳句会 武蔵野で立秋を迎えました

行動と認知 「言葉・名前」は、「それそのもの」を言い表すことが出来ない。 「言葉・名前」は、「それそのもの」が属する「クラス」につけられた名札だ。 「トマト美味しいね」という時、 それは、トマト一般を言っているときもあれば、 今朝、自宅の庭で完…

初心俳句会 新しい朝 環境の制限と永遠の光

「孟母(もうぼ)三遷(さんせん)の教え」という中国の故事があります。孟子が幼い頃、はじめは墓場のそばに住んでいました。孟子が葬式のまねばかりしているので、母は、ここは今あの子が住むにはふさわしくないと考え、別のところへ引っ越しました。次に住ん…

初心俳句会 メタ学習

日本人の子供が、日本人の両親のもとで、日本で育って、やがて日本語を話すようになるのは、本能行動だろうか、つまり無条件反射だろうか、あるいは古典的条件付けだろうか、あるいはオペラント条件付けだろうか、代理強化・観察学習だろうか? 生物学的・生…

初心俳句会 観・セルフモニタリング・アウェアネス

ある課題を解決しようとするとき、私達はたいてい立ち止まります 逍遥派の人々は、立ち止まるのではなく、歩きはじめるかもしれません どちらにしても、それは対象に集中し、その有り様を丁寧に観るため 俳句では、客観写生 行動療法では、セルフモニタリン…

初心俳句会 死を見つめる

「利権」は、英語ではしばしば Interestという単語で表現されます。 利権の利をという漢字からイメージされる熟語に「利益」があります。 利益を英語辞書で調べてみるとprofit となっていて interestを和英辞典で調べてみると、利権、利子となっています。 …

初心俳句会 人生讃歌

王学仲著「山水画入門」岩波書店の中に <「線を以て造形し、形を以て神を伝う(以線造形、以形伝神)」の語があります。ともかくも、線によって形を描かなくては山水画は始まりません。>とあります。 ともかくも、俳句にしても17文字という線によって形…

俳句による人生の充実計画その2 言葉を豊かにしましょう 

私達が日常何気なく使っている言葉・単語には、それぞれ対応した意味がありますが、その意味の内容の範囲は、人によって、時代によって違いがあったりします。例えば、かつて「おかし」は奥ゆかしい、「あはれ」は、あっぱれ、「すごい」は、物寂しい、とい…

行動療法のテキストを読んでいて

私が取得しようとしている資格の受験資格の要件の中に「行動療法」の単位取得が入っていて、テキストを読んでいます。テキストを読んでいて色々思うことがあります。その思うことなどを書いてみました。 ○行動療法とは、合わせて心理学とは 行動療法の前提と…

初心俳句会 鳳仙花

朝、道すがら、ふと鳳仙花が目に留まった 幼い頃過ごした家の小さな庭にも咲いていた。 面白がって実に触り、種を弾けさせたものだ。それで毎年、こぼれ種から育った。 女性だと、マニュキアの代わりにして、爪を染めた思い出があるかもしれない。 それで爪…

初心俳句会から 上達のことなど

話を分かりやすくするために、具体的な例を話すことより、モデルを使って語ろうと思います。 物事に対する対処法は色々あると思います。と同時に共通する過程があると思います。 例えば、「ご飯を炊いて食べる」ということをモデルにしましょう。 お米を洗う…

初心俳句会のことなど

向後千春氏の著書「いちばんやさしい教える技術」永岡書店刊に 「教え方のルール10カ条」とあり 1. 熱意よりも何をどうすればいいのか具体的な指示を 2. 「教えた」かどうかは「学ぶ側が学んだかどうか」で考える 3. 結果が思わしくないのは、すべて…

俳句・連句の勧め 俳句・連句で人生を充実させましょう

俳句・連句の勧め 俳句・連句で人生を充実させましょう○ はじめに おもしろきこともなき世に(を)おもしろく -高杉晋作この世に生まれてきた以上、だれしも充実した人生を歩みたいと思うのではないでしょうか? しかし現実の人生は、生まれ育つ環境に左右さ…

生と死と 近代の疎外 ドゥルーズと坂口安吾と渋さ知らズ

現代人にとっては、決められた時間に出退社して、生産性向上の努力をし、大量生産し、又大量消費することは、ごく普通の生活だと思います。 しかし、そういう生活は、じわじわと、まるで人間が機械に使われるような生活、人間そのものが道具・手段のように、…

生と死と 俳句にことよせて

学校の教科書に従えば、今から1300年以上前に、日本人は、和歌を歌っていたようです。 和歌のうち、31文字で歌うものが、短歌です。 この短歌・和歌から連歌が派生します。 連歌は、上の句17音からなる長句と、下の句14音からなる短句とを複数の人が順に…

生の肯定

私の父母は、夫婦仲のあまりよくない夫婦であったと思う 給料日の前になると、よく喧嘩していた 友達を連れて、自宅に帰ると、掴み合いの喧嘩をしていたこととか 喧嘩が激しくなり、モノが飛交い、隣の家に逃げたこともあった 喧嘩の後、母は私達子どもたち…

光合成

現代の私達の暮らしは、分業なしでは考えられません。 自給自足という言葉がありますが、原始共産制においても、個人による自給自足はなかっただろうと思います。もし、完全自給自足、狩猟採集生活を行うとしたら、日本の国土面積で暮らせるのは、70万人くら…

やがて訪れる死を遠ざけつつ、死を受け入れる

青年期には、「幸福論」という題名のついた本を色々読みましたが、 青年期を過ぎてからは、むしろ読まなくなりました。 エピクテトスのことを知り、もっと知りたくて ヒルティ著、草間平作訳「幸福論」岩波文庫 を、アマゾンで購入しました。 62頁に、こうあ…

創造と上達は死を包括する

昨日は、古代ギリシャ哲学のストア派のエピクテトスの言葉を紹介しました。 < 自分の不幸のために、他人を責めるのは、無教養者の仕方であり、 自分を責めるのは、初学者の仕方であり、 自分もを他人をも責めないのが、教養者の、完全に教育された者の、仕…

偏倚する原子 偏倚する宇宙 創造と上達

私にとって、二度の臨死体験は、その後の人生に大きな影響を与えたと思っています。 ならば、大きな手術をした人は、その後何らかの人生の転換があっただろうと思ったりするのですが、確かにからだにメスを入れることは大きな負担で必ず何らかの変化が見られ…

やがて訪れる死を受け入れるには

やがて必ず訪れる死を受け入れるには、「階層的思考が大切」と私は思っています。 例えば、「出来るだけ長生きしたい」というのは、生きる長さつまり「量」のことを言っていて、生きる内容、「質」のことは述べていません。 6月20日に、吉田松陰が、処刑され…

やがて訪れる死からの 救済の証

明日も生きていたい、明後日も生きていたい あるいは、一年後も、十年後も、二十年後も生きていたいと望むのは よほど大きな大きな苦しみの中にいる人は別として 万人が偽りなく望むところだと思います でも、大人なら、自分がいつか必ず老いて死ぬことを知…

思い通りにならないとき

思い通りにならないとき 「苦しみ」の定義や原因は色々考えられると思います。 私は、仏教、パーリ語でいうところの「dukkha(ドゥッカ)」を、苦しみの定義に採用しています。 つまり、「dukkha(ドゥッカ)」の原義である「思い通りにならないこと」です。 何…

エピクロスと私塾のことなど

現在私は通信制の大学に通っていて、来年卒業予定です。卒業後の予定は、止観瞑想を軸にしたNPO熊野みんなの家の私塾化(寺子屋化)をもっと促進しようと思っています。吉田松陰先生がモデルの一人なのですが、最近エピクロスのことを知り、モデルにしたい人…

所属するという「コト」2 所属と所属感 独楽と踊りと所属感

「所属すること」「所属感を持つこと」も人間の基本的な欲求だという考えがあります。 では、改めて、所属することとは何か、何を以て所属しているといえるのか、を考えたいと思います。 というのは、所属しているとその本人以外の人が認める所属と、本人が…

ヒトの死に処

ヒトの死に処 ○死にとうない「無痛症・遺伝性感覚性自律神経性ニューロパチー」といわれる疾患群があります。 痛覚が欠如している疾患です。 私は、本の中でしか知りません。ニューロパチーという言葉もあまり聞きなれない言葉だと思いますが、糖尿病ニュー…

原発事故後の地球と若者

NHKが製作している番組に、NHK特集があります。 1984年(昭和59年)の8月に2部に分けて放映された番組は 「世界の科学者は予見する 核戦争後の地球」でした。 NHKのHPには、次のように解説しています。 < 特筆すべきは「世界の科学者は予見する 核戦争後の…