「男はつらいよ」後ろ姿の寅次郎 熊野ゆめ日記 寅さんを語る会編 2019.1~

 今年2019年の年末には、「男はつらいよ」第50作が、22(23)年ぶりに封切りされます。49作品のうち、和歌山県がロケ地になっているのは、第39作(昭和62・1987年12月)「寅次郎物語」での和歌浦のみです。


 そこで、私たち熊野の寅さんファンが集まって、もし寅さんが熊野を訪れたら、マドンナは誰? ストーリーは? ロケ地は?と 私達一人一人の中に生きている寅さんをより合わせて脚本つくりをすることにしました。

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 寅さんを演じる渥美清さんは、俳人でもあり、俳号は風天。それに因んで、俳句会や連歌の手法で、脚本を共同制作し、人生を充実させたいと思っています。 現在進行中です。あなたも一緒にどうですか?

 

大まかなストーリー(阪口案)
 京大大学院を経て、農林水産省に入省した藤野安朗は、研修で訪れた世界の国々の歴史と現状(アウシュビッツカンボジア、フィリピン・スモーキーマウンテン、沖縄、福島など)を見るにつけ、人生に迷っていた。同じく京大大学院からそのまま紀伊半島の南、和歌山県東牟婁郡の山村へ入植した内山夕子のことを思い出し、那智勝浦町色川を訪れる。安朗には、もう一つ目的があった。乳飲み子の安朗を残したまま、病弱ということで離縁された安朗の母が、熊野にいると聞いて、探し当てて逢いたいと思っていた。
 奈良の山林地主・旧家に生まれ育った安朗の父・賢治は、その後再婚し、弟 新次郎が生まれている。新次郎も京大を卒業後、商社に勤めている。
 将来、藤野の家の事業を継ぐのは安朗なのか新次郎なのか、親族の考えも二分している。安朗は、弟が継げばいいと思っている。

 

 那智勝浦町のゆかし潟で行われたゆかし潟祭りの会場で、安朗は写真でしか知らない母の面影を感じさせる大石清乃に会い、親切にしてもらい魅かれていく。お祭り会場に農産物を出店していた夕子にも出会う。
 観光ガイドやジオガイドをしている清乃に連れられて、安朗は、熊野のあちこちを案内してもらう。
 本宮大社 湯の峰 熊野川川船下り 速玉大社 神倉お灯祭り 丹鶴城 西村伊作記念館 大石誠之助の墓   ますます清乃に魅かれていく安朗

 

 寅さんも、タコ社長の依頼で熊野を訪れていた。
 タコ社長の甥、豊村啓二と恵美夫婦(村田雄浩、和久井映見)は、三重県紀宝町で、同じ印刷業D51工房を営んでいるが、訳ありで別居中。忙しいタコ社長に代わって、寅さんが旅の途中に立ち寄り、仲裁の役を取ることとなった。妻恵美は、家を出て、実家の本宮町伏拝にいる。実家の父 久喜城四郎(井川比佐志)。
 寅さんは、(D51工房従業員松原洋一の案内で、)伏拝に出かけ、恵美の趣味古道歩きに付き合うことになる。
 途中立ち寄った休憩の茶屋・自然食レストランで、寅さんはそこのおかみさんに一目ぼれ。
 
 熊野本宮で、安朗は清乃の母大石智恵子(自然食レストラン経営)に会う。(吉永小百合?高橋惠子?)
 智恵子と寅さんの会話から、安朗は、智恵子が藤井家から離縁された母とわかる。つまり、清乃は異父兄妹。
 安朗は、清乃が妹であるとわかり、清乃への思いを諦める。

 

 しかし、その後の展開で、安朗は安朗の父・賢治の子ではなく、安朗の祖父七左衛と愛人幸子の間の子どもとわかる。賢治・智恵子夫婦は、智恵子が病弱ということもあって、結婚後長年子どもが生まれず、跡取りを願う藤井家の親族会議で、幸子の子安朗を賢治・智恵子夫婦の養子にした。つまり、安朗と清乃には、血のつながりはない。そのことがわかり、安朗は再び、清乃に恋心を燃やす。 安朗、寅さんの恋は如何に?