朋遠方より来るあり また楽しからずや こいし絵講座

k1s2013-05-06

5月5日は、NPO熊野みんなの家開設5周年記念 「こいし絵」講座を開催しました。

講座の理論編では、「弁別と般化」が、「行動分析学」の「要素分析」をからめて、テーマのひとつになりました。
 
人間関係において、相手の行動に対して、ほめたり、批判したり、あるいはアドバイスするということは、よくあることです。
 
その場合、相手の行動のどの要素に対して、ほめようとしているのか、批判しようとしているのか、アドバイスしようとしているのか、送り手と受け手が共に、はっきりと弁別できることが大切である、ということを話しました。
 
例えば、親は子育ての最中に、子どもに対して、「だめ」という言葉を使うことがあります。
ただ単に「だめ!」というだけで、後のフォローがないと、子どもはその直前の行動に対しての批判・禁止と受けとめるだけでなく、人格そのもの、能力そのものを否定されたと受け止めてしまったりします。
 
ほめる場合でも、具体的に行動のどの要素をほめているのか弁別してほめないと、例えば他の人から見れば、「えこひいき」と映ってしまい、新たないじめの原因となった事例のことを話しました。
 
そして、「弁別と般化」(という人間の行動)は並立的な対立事項ではなく、階層構造・相依関係になっていることも話しました。
 
例えば「虹は、現象か物質か?」という質問の後、「では、水滴は物質なのか、現象なのか」を考え、「水が現象であるとしたら、水素原子や酸素原子は、物質か現象か」と階層的に考えていき、「フラクタル」について考えました。