瞑想による臨界期の拡張 チョコレートパズルの解答

k1s2012-01-05

 発達心理学を学ぶと、ピアジェヴィゴツキーが必ず出てきます。

 多くの人が、学習、教授、発達には最適期、臨界期、敏感期があるといいます。あるといっても、その最適期の捉え方や判断の仕方は同じではありません。
 幼児のうちから英語教育は必要だという人もいれば、あまり早すぎる英語教育は意味がないという人もいます。

ヴィゴツキーが提唱した「発達の最近接領域」について心理学辞典ではこう説明します。
< zone of proximal development
子どもの精神発達には2つの水準があると考え、子ども自身が自分だけで達成できる発達水準と、他者からの援助や協同によって達成できる水準があるとした。そして、この2つの水準のズレの範囲を発達の最近接領域とよんだ。教育は、この最近接領域に適合したものでなくてはならないと考えられる。>
< ヴィゴツキーは、『思考と言語』のなかで、独力で8才水準の問題が解ける二人の子が、一方は他のものの協力で12才水準の問題まで到達し、一方は9才水準の問題までしか到達しない、という例を挙げている。
 これは、教育評価によって把握される結果が同じでも、最近接領域が異なる子どもの例である。子どもののびる速度や可能性は個人によって異なっている。>
< 近年の理論的再検討により、大人や発達のより進んだ人との相互作用を通して、子どもは自ら発達の最近接領域を形成し拡張していくととらえられるようになった。>
 
 私が注目し開発したいのは、いわゆる成長期を過ぎても、何らかの方法をとれば、学習、教授、発達の最適期は、拡大できるだろう、ということです。
 また、線型的な変化と共に、非線形的な変化成長もあると思います。
 
 そして、その何らかの方法の一つが、シャマタ瞑想とビパッサナ瞑想(止観瞑想)であろうということです。また、そのヒントは、お寺よりも、モンテッソーリの感覚教育やセンサリーアウェアネス、認知運動療法、リハビリの現場、酒井式描画法のかたつむりの線、ボタニカルアートの基礎訓練にあるように思っています。

モンテッソーリの感覚教育に「注意力の集中現象」という重要概念があるようです。
< 子どもがその敏感期に見合った活動に出会えたとき、本来持ち合わせている「自己教育力」を持ってして自発的に繰り返し活動に取り組む姿>が、集中現象だそうです。シャマタ瞑想もまた、<注意力の集中現象>といえます。
 
 よく観るということ、丁寧に触れること

 
指を使い、脳の刺激にもなる遊具はないかなとアマゾンで探していて、明治ミルクチョコレートパズルをみつけました。解答例は2339通りあるそうですが、やっと2339分の1の解答にたどり着きました。正解にたどり着けなくとも楽しいです。