再び、論理階型について

再び、論理階型について

風邪をひいたAさんに、友達のBさんが言った
 
「ねえ、風邪をひいたんだって?
 ミカンを食べなさいよ、ビタミンCが風邪ひきにいいんだよ。
 でもね、果物を食べるのはやめたほうがいいよ。
 果物はからだを冷やすから。」
  
さて、Aさんは、ミカンを食べたのだろうか?
 
義務教育では、おそらく、「論理階型」というものを教えていないだろうと思う
でも、私達が、言語を使って思考したり、コミュニケーションをするのだから
「論理階型」について、教えたほうがいいと思う
 
コミュニケーションは、少なくとも3つのレベルで成り立っていると思う
 
単語レベル、文章レベル、文脈レベルと仮に名づけるとしよう
 
以前、<果物><リンゴ><王林>が論理階型の簡単な例だといったが
実は、この例はあまりよくない
「果物」「リンゴ」「王林」という言葉だけを見れば
「単語」「名詞」というレベル
あるいは、世界を言葉で分節し、実体視しているということでは同列だから
 
また
果物=メタクラス リンゴ=クラス 王林=メンバーであったりするし
食べ物=メタクラス 果物=クラス リンゴ=メンバーであったりする
得意料理で思いを伝える=メタクラス リンゴパイをつくる=クラス 新鮮な無農薬リンゴ=メンバーであったりする 
 
ともかく、人と人のコミュニケーションは
文脈レベル、文章レベル、単語レベルで、同時に進行していると仮定することができる
 
コミュニケーションの当事者が
その三つのレベルを自覚しているかというと、そうとも言い切れない
 
そのレベルをよく自覚しながらコミュニケーションしている職業といえば
占い師、司会者、指揮者、心理療法家、教師、詐欺師?、セールスマン、催眠療法家・・・・
 
どの職業においても、自覚している人と、あまり自覚できない人がいるということ
 
実は、メンバーをいくら寄せ集めても、クラスにはならない
クラスをいくら寄せ集めても、メタクラスにはならない
 
メンバーからクラスへ、クラスからメタクラスへのジャンプが必要となる
 
さて、どうやって、ジャンプするか?