NPO熊野みんなの家のカバラ・タロット資料

私達人間は、どのような時に、どのような思いで、どのような占いをしてきたのでしょうか?
  
 地球は、46億年前に生まれたといわれます。 人類の誕生は、地球の歴史の中で約100万年前。 46億年を460mの道に例えると、100万年は10cmです。更に、人類が農耕を始めたのは、1万年前。1mm前です。

 年によって、寒い年暑い年があります。 雨の多い年、少ない年があります。 どのような作物を、いつ植えるかは、収穫に大きく影響します。

 これからの気候を予測し、実りある収穫を得るために、人間はその年の気候を占ったと思います。

 江戸時代の後期に、全国的な飢饉がありました。天明天保の大飢饉です。天保4年、二宮金次郎さんは、初夏に食べたナスに種が多く、秋ナスの味がしたので、その年の寒冷化を予測し、稗を植えて飢饉に備えました。金次郎さんの予測通り、その年は冷夏となり、全国で餓死者が出ました。しかし、金次郎さんがいた小田原藩は、餓死者を出しませんでした。
 このように、小さな出来事(ナスの味)から、大きな出来事(寒冷化)を予測し、備える、人々の暮らしに役立てる、ここに占いの原点があります。 占いは、科学(予測と操作)の一面を持っています。

 科学技術の発達により、月面を歩いた人類も、気候の変動を止めたり、潮の満ち引きや星の運航を変えることはできません。 川下から川上へ水を流すこともできません。 プレートの動きを止め、地震を無くすこともできません。 私達は、量り知れない大いなる力、変化、存在の中に生きています。 私達ができることは、その力、変化、流れに添うことです。 計り知れない変化を感じるのが占いです。

 つまり、私たちが量り知ることができない、変えることができない、私たちの思うがままにはならない大いなる変化の中で生きているという自覚が占いの原点であると思います。 私達に出来るのは、その流れに添うことです。 そして、その流れに沿っているのかどうかを、常に気を配りながら、敏感に、丁寧に生きることです。

 私達の日常の行いに影響を与える事柄は、天体の運行や気候風土だけでなく、暮らしている時代の価値観や文化、その人自身が気付かずにいる無意識的な体験・記憶・反射・言語ルールなどがあげられます。 NPO熊野みんなの家のカバラ・タロットリーディングは、「TAROT」と「対話」を通して、隠れたる「力」との関係を明らかにしていきます。

 ですので、カードに託された伝統的な意味について学ぶことはもちろんですが、それ以上に、見えないもの(メタ○○・構造・文脈など)を感じ取る感覚(神秘感覚)を育てることが大切です。 各種の瞑想やブラインドウォークは、神秘的・階層的な感覚を育ててくれます。
 人間が農耕を始めたのは、1万年前。文字の発明は、数千年前です。しかし、この文字の力もまた大きいです。人は「物語」を読み聞くことで、実際には体験していないことも味わうことができます。
 「語る」力も大切です。 リーディング、瞑想、ブランドウォークは毎日行っています。いつでも熊野みんなの家に来てください。大いに語り合いましょう。
649−5302 那智勝浦町市野々3987NPO熊野みんなの家 0735−30−4560 阪口圭一