ほしょう 保障・保証・補償

「ほしょう」という読みの漢字は?というと、あなたはどのような漢字を思い浮かべますか?
「歩哨」はともかくとして、「補償」「保障」「保証」という漢字をあなたはどのように使い分けていますか?

人は必ず老いて、この世を旅立ちます。あなたも私も必ず。あなたはどのようにしてあなた自身の死を「ほしょう」していますか?

老いることや死ぬことへの「保障」「命を守ること」として、様々な健康法や医療システムがあります。

「色々矛盾が渦巻く世間ではあるけれど、生きがいある人生は歩める」「極楽往生まちがいなし」というのは「保証」でしょう。臨終を迎えた人の周りで念仏を唱えたり、お葬式をするのは、保証の一つだったと思います。

突然亡くなったとしても、残された家族に対する親類や地域社会や自治体などによる生活的、経済的な支えなら「補償」でしょう。

かつては、個人に対してその所属する共同体が、様々な「ほしょう」を支えてていたと思います。

今はどれくらいの人が、「なむあみだぶつ」と唱えると、即身成仏できるとか極楽往生できると信じているのでしょう。死後50年経てば祖霊に還ると思って生きていることでしょう。

とはいえ、いつの時代も、人は一人では生きられない、生きていないと思います。ただ、個人とそれを取り巻く諸々の存在や組織との関係は、変化してきました。
 
 ずいぶん昔に聞いた話では、東京都でお葬式をするのは亡くなった家族の5割以下だとか。
 
 近代人、現代人は、どのようにして自らの死を「ほしょう」してきたのでしょう、していくのでしょう。
 たった一人で「ほしょう」することは至難の業と思っています。
 
 新たな関係創りが大切と思います。