自信と不信と空と上達とクレーの天使

自信と不信と空と上達とクレーの天使
 
 人生を、生き甲斐あるもの、意義あるものにするには
 「自信」が大切である、ということは多くの人が認めると思います。
 
 「自信」といっても、色々なレベルの自信があります。
 多くの場合、「自分には力がある、優位だ」という感覚をもつことを、
自信と言ったりします。
 
力はなくても、今は優位でなくとも、「自分は正しいのだ」
という自信もあります。
 
更に、正しいのか正しくないのかわからないが
自分の「ありのままでいいのだ」という自信もあります。
 
 
 どのレベルの自信であれ、自信をもつことは大切、と私は思います。
 と同時に、更に成長し、上達し、人生に意義を感じるためには
不信感をもつことも大切、と私は思います。
 
原始仏教徒、あるいは中観論者なら、
「自信をもつことは
大切というわけでもない、大切でないというわけでもない。
 不信感をもつことは、
大切というわけでもない、大切でないというわけでもない。」
 
 というかもしれません。
 
 脳科学的にいうならば
「行動には、何らかの肯定的な内部モデルが必要である。
 と同時に、そのモデルは、新たなモデルを学ぶことにおいては
 障害となることがある。」
といえます。
 
自信を持ちつつ、同時に不信感をもつ
図で表すと、陰陽マーク、ダビデの星でしょうか
 まるでサーカスの綱渡りです
 
ダビデの星を胸に抱いて生きている人のそばには
綱渡り芸人のそばには
クレーの天使がいることでしょう。