長生きしたいですか? ダビデの星

長生きしたいですか? ダビデの星
 
よっぽど苦しい状況にいる人はともかく
「長生きしたい」と、誰しも単純に思っているのではないでしょうか?
 
でも一呼吸おいて、考えてみました
 
長生きしたいと思い、
一瞬一瞬のことを想わずに、ただ生き延びることを優先する人生、
もっともっとと欲しがる人生は
とどのつまりどのような人生になるだろうか
 
いつかきっといいことがある、いつかきっといいことがある
もっと必要だ、もっと欲しい
死にとうない、死にとうないと思いつつ生きる人生の集積は
どういう人生になるだろうか
 
やがて、わが身も衰えて、思い通りにならないことが増え
しかし、もっともっとと、量的に欲望を充足させることが習慣となり
神仏から遠ざかる暮らしとなる
 
ただ単に年数が伸びるだけの長生きは、いつまでたっても不充足なのではないか
 
一瞬一瞬、もうこれで十分という日々が重なってこそ、長生きが望まれるのではないか
 
つまり、長生きを特別望まない日々の積み重ねこそが、長生きのよさではないか
 
昔々、「愛と誠」という漫画があったが、
「あなたの為にいつでも死ねる」という覚悟の暮らしこそが
長生きの甲斐があるというものだろう
 
これまで、2回ほど臨死体験を味わったので
なんでもないような平凡な一日を 
有難い日々に切り替えるコツというようなものを身に付けた
 
そして、それはやっぱり平凡な一日でもある
 
時は、水平に流れ、と同時に、垂直にも流れ
 
古来より、その感覚は、易とか十字架とかダビデの星に象徴されてきたと思う
 
さて
明日のことはわからないが
街のパン屋さんで、カンパーニュを買って、明日の朝食にしよう
 
買いに行く一歩一歩に、口の中に広がる「縁」の一口一口に、あの人の笑顔に
手の温もりの記憶に「永遠」を感じながら