6月の晴れた朝に

朝早く 気分を変えて
いつもの部屋と違う 見晴らしのいい部屋で
窓を開け放ち 食事していたら
トンビが飛んできて 近くの木にとまった
羽を少し広げ 朝一番の光を浴びている
 
トンビが歌う
どんな時代であろうとも どんなことが起ころうとも
喜びはある
それには あらゆることで 相手を
自分の欲望達成の手段にしないこと
 
歌を聞いていたら
窓の外に きらりと光る 縦の糸
風に乗って 天に延びる 蜘蛛の糸
 
今日も暑くなりそうだ
今日も静かな喜びの一日になりそうだ