すべてが流れていく 非行非坐三昧

すべてが流れていく
 
微細な物質も、細胞も、人間も、社会も、国家も、地球も、太陽と太陽系も、星星も
流れていく
こころも、意識も、変化して止まない
 
人は、その変化に喜び、変化に苦しむ
嘆き、悲しみ、怒る
 
人は、その変化を、自分の都合のよい変化にならないものかと
コントロールしようと試みる
 
しかし、人は、サーファーのように
波に乗ることはできても、波そのものや海そのものを創ることはできない
 
バランスよく、綱渡りすることもできるが
やがて、降りるときがやってくる
 
降りることは苦か、それとも全体への融合か
 
その答えもまた流れていく
 
そしてそれは、やがてそのときではなく
只今このときのことであって
只今このときは、流動し、融合している
 
波に乗る、綱をわたる
本来は単純なことだったのかもしれない
 
晴れたら、青空の下、歩き走り、耕し
時に草花に見惚れ
雨が降れば、雨宿りし、雨垂れを聞く
人が生まれたならば、祝い
亡くなれば、大地に帰し悼む
 
死を恐れるなかれ
不足感が生への執着を生み、
生の執着ゆえ、死を恐れることとなる
 
生がある故に老死あり
 
無明ゆえに苦あり
 
不生不滅
無老死亦無老死尽
 
非行非坐の瞑想をするしかあるまい