業 カルマ 性格 習性

日本は仏教国だといわれているが
江戸時代に檀家制度というものができて以来
仏教は、伝道の宗教でなくなったように思う
 
日常使う言葉の中には
たくさんの仏教用語が散りばめられているが
自分の幼かった頃と較べると
日常的に使われる数が減っているように思う
 
小学校低学年の頃
お正月かなんかで祖父の家に親戚が集まった
そのとき、祖父のいとこぐらいに当たる人が
小学生の自分に向かって質問した
「<業>という言葉の意味を知っているか?」
 
突然の質問に面食らったし
訳がわからなかったが、以来「業」という言葉がこころのどこかにあるようになった
 
今ならなんと答えるだろう
無意識的に為してしまう行動パターンの基となるもの、ととりあえず答えるかな
 
本能、習慣、癖、思い込み、性格、ライフスタイル
 
言葉を使っているうちに、言葉が表しているものを実体視してしまうのも、業だと思う
 
「私」と言う言葉を使っているうちに、
世界の中に独立して「私」が存在しているように捉えるのも
「業」だとおもう