今年もツバメがやってきた

毎年、ツバメが接骨院にやってくる
巣作りが可能かどうか、一日検討して、結局やめる
何を基準に場所を決めるのだろう
夜になると、入口のシャッターを閉めてしまうことを知っているとは思えないが
3メートルほど奥行きのある軒下を、しばらく飛んでいる
今年は例年より遅かった
 
図書館で、岩波新書「中国激流」という本を借りてきた。
中国激流―13億のゆくえ (岩波新書 新赤版 (959))
何年か前の正月に上海へ行き、揚子江を遡った
高速道路は真っ直ぐ伸び、あちこちの農村に「都市」が建設されていた
地方からの出稼ぎ農民が、工事に携わっていたが、
その夜の住まいは、ブルーシートで、
まだ日本のホームレスの人々のほうが立派だった
確かに経済発展はしているだろうが、
今後環境問題、経済格差問題が一杯出てくるだろうと思った
帰りの飛行機の中では、ファーストクラスに載っていたのは、
中国の青年集団だった
 
かつて西欧列強が、中国とインドの富を奪っていったが
今また富と自然を奪い、生活を壊しているように思う
 
中国やフィリピンやインドネシアで戦争があった頃
ツバメ達はどうやって暮らしていたのだろう
国破れて山河ありは昔の話
国破れて、ツバメ達が暮らせる場所は残るのだろうか