泣けることの不思議さよ

地球の大きさを、直径13ミリの球に例えると、
太陽は1.4メートルの球になるそうだ。
太陽の中心から、150メートル離れた軌道上を、地球は廻っている。
太陽から地球へ届くエネルギーは、太陽が発するエネルギーの約20億分の一とか聞いた。
そのエネルギーを、プランクトンや、大きな羊歯のような植物が固形物にし、
地下に埋もれ、年月をかけて、石炭や、石油に成ったらしい
             
もし石油が無かったら、日本の国土で、農業だけで暮らすとして
約3000万人が暮らせるということは、江戸時代の人口が示している

石油は、人間が掘り起こしたとはいえ、人間が育てたわけではないので
私達の今のこの物質過剰文明は、
放蕩息子が、先祖様が残してくれた財産を食いつぶしているようなものだろう
            
石油の利権を巡って、人間は侵略や戦争をし、テロで報復する

富者は、衣食が足りているのに、更に求めようとする
足りているのに、求めるから、人類全体は不足する
貧者は、足りないから、足りるように求める
争いとなる

衣食が足りているのに、なぜもっと求めるのか
何を求めているのか?
         
永遠の美貌、若さ。不老不死。賞賛。陰陽和合。エクスタシー。
愛。神。
         
魚は、自分が水の中にいて、水を知らない
人は、、神々の中にいて、神を知らない
        
親は子を産んだが、人類が人類を生んだわけではない
地球が地球を生んだわけではない
地球も人類も宇宙が生み出した
        
感じることの不思議さ、考えることの不思議さ、生きていることの不思議さ
笑うことの不思議さ、泣く事の不思議さ、歌うことの不思議さ
ぬちどうたから
香月泰男 一瞬一生の画業 (アートセレクション)