祈り

「あばたもえくぼ」という言葉がある
 その裏返しで「坊主憎けりゃ、袈裟まで憎い」という言葉がある
 「私達は、ありのままを見ているのではなく、自分の見たいように対象をみている」
ということを、絵を描いていて感じる
 つまり、私達は、私なりの色眼鏡をかけてこの世界を見ている
 アメリカンラブコメディの「愛しのローズマリー」という映画は、その辺の所を上手く表現している
 ああ、でも嫌なやつは嫌なやつだ
 ほんとは嫌なやつではないかもしれない、「こいつを嫌っていよう」と、自分が決心している、自分で自分に魔法をかけている、ということも知っている
 でも嫌ってしまう
微笑みを生きる―“気づき”の瞑想と実践 
 知り合いの牧師さんが昔このようなことを言ってくれた
人参が嫌いな子供が「神さま 明日の給食に人参が出ませんように」というのは、祈りではありません。「神さま 嫌いな人参を食べられる勇気を、好きになれる勇気をお与え下さい」というのが祈りですと。