門松は冥途の旅の一里塚馬駕籠もなく泊まりやもなし

k1s2010-01-01

 謹賀新年 猫年
 
 
 今年の年賀状には、一休禅師のご登場を願った
 「門松は」では、抵抗のある人もあろうかと思い
 一休禅師の人物画だけをイラストにして
 わかる人だけに分かるようにした
 
 言葉としては、「秋風一夜百千年」をいれた
 新年なので 春風 あるいは、無常風 とか 冬風とも考えたが
 人生の秋、世界の秋でないと意味が通らないので、そのまま秋風とした 
 
 諸行無常 
 すべては止めどなく「変わっていく」
 しかし「変える」ということのむずかしいこと
 自分を変える、人を変える、世の中を変える
 
 かつて、「自力」という言葉は、批判の言葉だった
 今は、「他力」が変な意味でつかわれている
 
 とはいえ、自力本願の自分に他力・南無阿弥陀仏の意味を語ってくれたのは
 グレゴリー・ベイトソン
 
 今日は午前中少し仕事をして、年賀状の整理をして
 昼食後は
 部屋の中が寒いので、かといって石油ストーブは嫌いだから
 陽の差し込む山の中の駐車場で、車の中で本を読んでいた
 本を読んでいて、ふと眼を外にやると
 風に竹が揺れている
 しばらく観ていた
 しばらく観るということが最近少なくなっていると思った
 しばらく触れ続ける、しばらく聴き続ける しばらく観続ける
 何事であれ、しばらく、しばらく続ける
 
 そうすると観えてくる