縁起の法

すべてがうつろいゆく
朝の自分と、今の自分も同じ自分でない
さっき見た雲と、今見えている雲は同じではない
昨日の砂浜と、今日の砂浜は同じではない
 
常に注がれ、受け入れ、交わり、別れ、次へと流れている

だけど、同じ名前で呼ばれ、同じ自分という言葉を使うから
同じ何かが続いているように思ってしまう
 
目の前の花も
一瞬一瞬、光が注がれ、呼吸し、水を吸い上げ、花を咲かせている
刹那滅
 
常に注がれていて、命が命としてある 縁起