キネステティク・太極拳講座

12月3日に講座を開く
以下、その案内文

介助介護に活かそう
心地よい触れあいとスムーズな動きを体得する
キネステティク太極拳講座(研修会)のご案内
   
<初めに 講座研修の目的について>
  
 人は、一人では生きていけません。他の人と関わりを持って、助け合いながらでないと、生きていけません。私達は、一人だけでは、爪楊枝一本、釘一本、テッシュペーパー一枚も作れません。
   
 人は、必ず年老いていきます。年老いていけばいくほど、他の人の援助も必要になります。
(もちろん、年齢と共に、他の人を援助する能力が高まったりもします。)
   
 介助介護の現場においては、機械ではどうしても代用できないこと、生身の触れ合い、援助を必要とすることが、たくさんあります。
   
 私達の暮らしは、機械化が進み、とても便利になりました。
 その一方で、生身の人と人が触れ合う機会が少なくなり、生身の人と人の触れあい、助け合いの智慧が失われてしまいました。
 それで、援助したくても、援助の仕方がわからない、ということが起きています。
   
 今一度、人と人が、どう触れ合えば、心地よい触れ合いとなるのか、どう動けば、スムーズな動きとなるのかを、実際に生身のからだで触れ合い、動かしながら体得していきたいと思っています。
   
 <介助介護に活かそう>と銘打っていますが、日々日常の細々とした人間関係に於いても、きっとその智慧は生きてくるでしょう。
   
 太極拳は、武道であり、また健康法としても日本では普及しています。
 更に、瞑想法として、また、円滑な人間関係を学ぶ方法としても優れています。
   
 相手の動きに敏感になる「推手」、自分の体の変化に敏感になる「立禅」、ゆったりした動きの「型練習」など、太極拳の動きをベースとして、体位転換などの介護介助方に応用し、心地よい触れ合い、スムーズな動きを体得しましょう。
 (介護法としては、ボディメカニクスの考えではなく、キネステティクの考え方に添って学びたいと思っています。
   
キネステティク」とは何?
   
キネステティク」とは、「動きの感覚の学習」という意味です。元々は、アメリカ人によって開発されたコミュニケーションの概念でした。それが、障害児教育に取り入れられ、看護に取り入れられました。やがて、「介護される方の自然な動き」に着目した体位変換の考え方として応用されるようになりました。
 キネステティクはヨーロッパのナースには一般的なものとして知られており、特にドイツにおいてはすでに90%以上の看護学校で指導が行われていると言われます。
   
 キネステティクの基本的な概念は、「動きはコミュニケーション」ということです。体位転換においても、介護される方の自然な、最も効率のよい動きを活用しながら、介助者は丁寧に触れ、それを「補助」することが基本です。
    
 現在、日本の多くの病院で採用されている「ボディメカニクス」による体位転換は、ほとんど全介助によって、あたかも荷物を動かすかのように、一気に動かします。
 このやり方は、介助する側にも介助される側にも、大きな負担がかかります。介助される方の残存している能力を使うことにも結びつきません。
 一方、キネステティクは、介護される方の残存している能力を活用します。
   
<問合せ先> 649−5331 那智勝浦町天満823−5 熊野健康接骨院
       0735−52−1969  k1s@siren.ocn.ne.jp
   
平成17年12月3日 土曜 午後2時より
体育文化会館一階 和室において
第一回ふれあい研修会を開催します。 参加費500円です
自由に動き回れる服装でご参加下さい