生物学的な親

今から約33年前、高校を卒業し、京都で浪人をした。
どういう縁か、京都で玄米食を知り、桜沢如一を知った。
ヒッピーといわれる人々も知った。
受験勉強せずに、コミューンめぐりをした。
次の年、大学は受かったものの、入学式とオリエンテーションだけを味わって辞めた。
大学を辞めると父に告げに故郷に帰ってきた。
殴られ、そのまま家出。
リュックを担いで、コミューンめぐりを続けた。
我が息子は、二十歳になった。犬の訓練学校へ弟子入りしている。
親の私は、息子よ、もっと無茶をしてもいいのになあ、と密かに思っているが
言ってはいない。
悩む時は悩むがいい。
人はその強さに応じた人生を歩むのだろう。
弱肉強食といった意味ではなく、
その人にあった試練がやってくるということ。