独りで居れる能力

k1s2005-05-02

<二つの風景>
 ときたま都会に出かけ、電車に乗る
 若い人の多くが、携帯でメールを打ち続けている
 一人の時間をじっと楽しむということは余りないのだろうかと思ってしまったりする
そんなひとつの風景
もうひとつの風景 それは、今から数十年前戦争中の話
戦地から、家族にあてて絵手紙を送った兵隊さんがいる
途中、輸送船が沈むことがあるので、描いたものが必ず届くとは限らない
それも数ヶ月たってから届いたりすることもある
受け取った家族も、数ヶ月前の絵手紙をじっと胸にしまう

人間は生きていくのに、空気、水、食べ物を必要とする
それだけではなく、人と人のふれあい、言葉のふれあい、肌のふれあいが必要だと思う
言葉の賞味期限が、短くなったとある人が言った
23日メールが届かないだけで不安になる人がいる
一人で居れる能力について、
フロイト派は、愛されている人は一人で居れる能力が高くなるという
アドラー派は、愛する人ほど、一人で居れる能力が高くなるという