NPO熊野みんなの家3月講座の報告

k1s2013-03-04

昨日は、市野々にあるNPO熊野みんなの家で、「行動分析学初歩のお楽しみ講座」を開催しました。当地方では、行動分析学や行動療法を学んでいる人はおそらくいないだろうと予測していたので、サロン風にお茶とお菓子を頂きながら、具体的な日常の行為から、学習理論についていろいろ話し合いました。
二時間余りの講座でしたが、学習理論の基礎のおさらいはできたと思っています。
 
例えばこんな内容です。
ここに自動車が一台あります。しかし、止まったままで動きません。その理由を、できるだけ考え出してみてください。 燃料が空。パンク。(内部環境)免許証がない。信号が赤。渋滞。道がない(外部環境)他には?etc
 
「幼い子供がホウレンソウを食べるたびに、ごほうびとしてアイスクリームを与える母親がいる。この子がa−ホウレンソウを好きになるか嫌いになるか、b−アイスクリームを好きになるか嫌いになるか、c−母親が好きになるかきらいになるか、を知るには、ほかにどんな情報が必要か。」(グレゴリー・ベイトソン 精神の生態学から)
 
NPO熊野みんなの家の講座は、ほぼ月に一度開催されていますが、毎回田辺から田中友さんが参加されています。田中友さんは、奥野八重さんと二人で Y’s FACTORY を運営していて、ミニコミ誌 Heart in Heart を発行しています。今回、8号を頂きました。
 
ミニコミ誌とはいえ、内容は盛りだくさんです。
 
今回、じてんしゃ図書館館長の土居一洋さんの、「じてんしゃ図書館放浪記」の連載が始まりました。
土居一洋さんは、「百年の愚行」という本を普及する為に、水車型の展示台を自転車の後ろにつなぎ、全国の図書館を7年10か月かけて回られました。土居さんは、現在もブログを書かれていますが、ブログは主に現在の暮らしを書かれているので、7年10か月を最初から再体験するには、Heart in Heartを読むことをお勧めします。