年頭のご挨拶  「地球未来塾開講のお知らせ」

 2013年が幕あきました。100年前、200年前と比べて、私達の暮らしが、物質的に豊かになったことは確実です。朝ごはんは自宅で食べて、夕食は中国の上海で食べているということも可能な時代です。
    
その一方で、広がる格差。経済格差。情報格差。環境格差。
同じ職場で同じように仕事をしていても、正社員の傍にいるのは、派遣社員やパート職員だったりします。日本では、労働者の40%が非正規雇用です。全国各地、駅前の商店街が、シャッターを閉めたままになっている風景がよく見られます。自殺者は年間3万人を超えています。食料品売り場では、放射能測定値が公表される時代となりました。
       
私達人間は、何処で間違えたのでしょう。今、私達にできることは何でしょう。
       
ヨーロッパの穀物の話ですが、9世紀の頃は、種を蒔いたその倍の量くらいしか収穫はありませんでした。近世16世紀から18世紀のころには、4倍以上とれるようになり、現代は、30倍以上の収穫があります。(肥料の来た道帰る道 高橋英一著 研成社より)
      
これは、穀物が自然に進化したのではなく、私達人間が農業技術を努力工夫した結果のことです。
食料生産の増加は、人口増加や商業経済の発達をもたらし、やがて産業革命につながりました。
      
そもそも、「文化・カルチャー」という言葉の語源は、「耕す」ということです。
       
現在、世界の人口は約70億人といわれています。食糧は、120億人分生産されているといわれます。しかし、10億人の人が飢えていて、毎日10万人の人々が飢餓で亡くなっているといわれます。計算では、50億人分の食糧が余るはずですのに。そうです。60億人分の食糧が生ゴミとして捨てられていて、10億人が飢えているのです。
          
 これは、経済、流通、分配の仕組みが間違っているからです。「蓄財」について、無反省だからでしょう。人間の有限性の捉え方と、その乗り越え方を間違っているからでしょう。
 何処がどのように間違っているのか、どのように改善すればいいのか、それを自分のからだで、体験で問いかけ、考え、答えを出し、検証するのが「学問」です。
        
 一緒に学び、問いかける場としてNPO熊野みんなの家は、2013年「地球未来塾講座」を開講いたします。 今私達にできることを、共に創っていきましょう。
        
649−5331
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町市野々3987 NPO熊野みんなの家「地球未来塾」
090−6987−6679 0735−52−1969
         
1月19日土曜午後2時より 講座を開催します
永遠性の積分が永遠なのではなく、永遠性の微分は有限性だとおもいます(フラクタルロマン)