助けてといえない

 お友達のページを通して知った『「助けて」といえる国へ』とそれに関連して注文した「助けてといえない 孤立する三十代」が届いたので、読み始めました。私は三十代ではありませんが、「助けてといえない」ことに数々覚えがあるからです。幼い頃両親は共に「助けて」といえる存在ではありませんでした。いよいよ困ったら、私は山の中を彷徨いました。今もそうしています。20歳代、タイで赤痢になって死にかけたときも、結局助けを呼ばず耐えました。耐えきれない痛みの中で、ああこのまま死ぬんだ、と思う体験(臨死体験?)をしましたが、痛みで気を失いました。あの時「助けて」といえば、今と違う人生があったと思っています。
 多くの人は、どうして助けてと言わず餓死してしまったの?と思うかもしれませんが、私は餓死した北原さん(仮名)に共感してしまいます。