二・二六事件の頃の宇久井村

 80年前の今日、昭和11年(1936年)二・二六事件がありました。学校の授業ではあまり詳しく習いませんでしたが、当時世界は恐慌の風の中にありました。日本でも銀行が休業に追い込まれたりしました。
 私の本棚の中に、昭和8年に宇久井村役場が作成した「経済厚生計画に関する基本調査書」の複製があります。当時の人口や耕地面積、種別、農業生産種目、漁獲高、労働力、負債額など詳しく書かれています。銀行でお金を借りれないので、村で信用組合を作ったようです。面白い項目としては、自給肥料の中に、人糞尿216884貫とあることです。どうやって計算したのでしょう。

 昭和6年に、椎名麟三が逮捕され、8年に転向して出所。同年小林多喜二が死亡しています。
二・二六事件は突発的に発生した訳ではありません。 文献には表しがたい深い背景があるようです。