もっと舐めあいましょう

 新生児にとって、「舐める」という行動は、大人の舐める行動以上に重要な意味が含まれています。先ず「食物の選別」「食物をとらえる」こと。「食物をとらえる」というと、カメレオンでもアリクイでもないのにと思うかもしれませんが、人間だって、舌で先ず乳首をとらえないことには、お乳を吸えません。食べ物だけでなく、ものの形や感触も、指より先に唇や舌で確認しているようです。脊髄では舌の神経は、指の神経の隣にありますし、舌の神経の方が脳に近い位置にあります。

 母乳で育てるか、哺乳瓶で育てるかによって、脳の発達や呼吸の仕方が変わるという人もいます。また、舐めまわすことで、免疫システムを作っているとも言われます。

 先日、アーユルヴェーダの講演会の中で、ピッタ(火のエネルギー)体質の人同士の結婚は、離婚に至りやすいと聞きました。というのは、ピッタ体質の人は、情熱的で、知的で、チャレンジ精神旺盛、正義感が強い一方、完璧主義に陥りやすいということでした。体質から言うとそういう見方もあるのでしょう。

 夫婦間の問題解決をあつかうHPのなかで、もっと具体的に「舐める」という感覚に対する好悪の差を相談する例をときどき見かけます。
 「舐める」ことによるコミュニケーションは、新生児だけでなく、大人にだって大切な要素です。新生児の育て方によって、「舐める」あるいは「舐められる」ということへの好悪の差が生まれているかもしれません。

 「舐めること」「舐められること」が苦手な大人は、どうすればいいでしょうか。ここでは、詳細には書けませんが、唇を使った瞑想呼吸法により、口腔感覚を新たに育てることが出来ます。16日は、ワークショップ後のお茶の時間にそういう話になるかも。