「一筋縄では行かない」 これからの混乱・格差拡大を想う

高校生の頃、大学の受験科目として世界史を選ばなかったので、期末試験前夜に、教科書の指定された範囲を読むことだけでやり過ごしてきました。
その高校生当時も、今もあまり世界史に詳しくありません。
   
なので、1848年という年号を聞いても、今日の朝の段階では、何もピンときませんでした。
   
歴史に詳しい人、好きな人、いつも今と未来と過去の相関を考えている人ならば、
1848年ときいただけで
フランスの2月革命をはじめとして、ヨーロッパ各地で起こった革命のことを想い
ウィーン体制の崩壊、ヨーロッパの歴史の転換点のひとつ、と思うことでしょう。
   
今テレビでは、タレントによるクイズ番組が盛んですが
クイズなら
「1848年にヨーロッパで起こった大きな出来事は?」
「フランスの2月革命」
で正解なのでしょうが、ちっとも2月革命の前後の人々の暮らしの状況が分かりません。
(例えば、スラブ民族会議へのプラハ包囲)
   
巷では、ビクトル・ユーゴー(1802年生まれ)原作の「レ・ミゼラブル」が上映されているようです。
レ・ミゼラブルの時代設定は、1832年までですが
ユーゴーその人やユーゴーの小説、あるいは1848年を舞台にしたフローベールの「感情教育」を読めば
その当時の民衆の暮らしぶりや、あるいは1848年革命への評価の色々が見えてくることでしょう。
    
それらを参考に、これからの時代を想う時
一言でいえば、「一筋縄では行かない」と思います。
 
青年期には、歴史変化に法則性があるのではと思い
その確信を得ようとしました
「変化してやまない」
「下部構造が上部構造を変え、上部構造が下部構造を変える面もある」とは思うものの
ある社会体制への変化の法則性については、
線型科学のような法則性で、社会体制が変化することはないだろうと思っています