チャンスを広げる思考トレーニング 仮説と枠組み 

キャリア・マネジメント論のテキストを読み、またキャリア・マネジメント関連のHPを読んでいて、日経BP社刊「チャンスを広げる思考トレーニング」ロザモンド・ストーン・ザンダー ベンジャミン・ザンダー著 の書評が目につきました。
     
というのは、ここしばらく、「一切は縁起である」「一切は仮説(けせつ)である」ということをテーマに、ヴィパッサナ瞑想をしていて、又その講座を考えていたからです。
     
例えばある書評では
    
< すべての人が必ず持っているもの、それが「思考の癖」です。思考の癖あるいは「習慣」は、個々の判断に掛ける負担を減らし、判断のスピードを上げ、より多くのことを考え・こなすために欠かせないものです。日々の服やランチのメニューをいちいち「ゼロベースで発想」していたら時間がかかってしょうがないですよね。しかし、時には「思考の癖」を取り払う必要があります。>と書き出してありました。
      
アマゾンでは
      
< 最初に提案されている思考は「世の中全部作りもの」というもの。著者は「わたしたちが見ているのは『世界地図』であって、世界そのものではない」、「わたしたちが直面しているように感じる人生の問題、ジレンマ、窮地は、すべてある枠組みや視点で見ているから解決できないように思うだけだ」などと論じる。そして、だからこそ自分のいいように世界を解釈する枠組みを作ればいいと説く。この考え方をベースにして、「みんなに『A』をつける」「競争ではなく貢献を」「ありのままを受け入れる」「相手を引き込む」「『わたしたち』の視点で見る」など全部で12の思考が提案されている。>
        
出版元の日経BP書店には
       
< 靴メーカーがある地域にマーケティング調査員を送り、進出先として有望かどうか調べる。一人はこんな電報を打つ。「絶望的。誰も靴を履いていない」。だが、もう一人は意気揚々とこう言う。「すばらしい商機。だれも靴を持っていない」――
     
仕事や人間関係に八方塞がりだと思う時、実は自分自身の考え方に問題があると本書は説く。手詰まりだというのは自分の思い込みにすぎず、新しい視点から物事を眺めれば、必ず打開策があるというのだ。世の中はすべて人が作った枠組み(=「作りもの」)の中で動いていると著者は考える。だから、新しい枠組みを作ってやれば、チャンスや可能性は無限に広がっていく。>とあります。
     
つまり「一切が縁起性、仮説(けせつ)である」ということは、「一切が、我々が作った枠組み(フレーム)の中で動いている」ということでしょう。

購入しようと思って、各インターネット書店をあたったのですが、絶版となっています。アマゾンで見つけましたが、初版時、1800円と税だったものが、7000円以上の値がついています。
それで、原著の「Art of Possibility」harvard business school pressを購入しました。
     
迷った末、日経BP社刊も購入しました。
   
これを、英語サロンのテキストにする予定です。
   
原著 <”Waiter,” I said , in an exuberant mood, “I have a perfect life, but I don’t have a knife.”>
    
日経BP書店訳 <「すいません。」私はウェイターに元気よく声をかけた。「人生は最高なのに、ナイフがないんです。」>
     
 英語で表現したユーモアをそのまま日本語で表すのは難しいんだなと思いました。
     
二冊並べて読み進めることにします。