苦あれば楽あり Every cloud has a silver lining.

普通一般的には
「苦あれば楽あり」の意味は、「楽あれば苦あり」と一緒になって
「人生万事塞翁が馬」という意味
「人生にはいい時も悪い時もある、浮き沈みがある」
「今の苦しみを耐えると、やがて楽しみがやってくる」と
時間の経過を含めた諺として使われています。
 
霊性を深めていくと、
このことわざも違った意味が帯びてきます。
 
「いまここ、苦しい状況の中に喜びがある。」と。
 
英訳してみるとその違いが見えてきたりします。
 
After rain comes fair weather.
Sweet after bitter.
After a hard time comes a good time, and a hard time will follow a good time.
A good luck and a bad luck come after another.

「あれば」を 「after」で表現していることが多いです。
「after」を使ってなくとも、次の文も意味的には、同じです。

There is no pleasure without pain.
Pleasure is the source of pain, pain is the source of pleasure.
If there were no clouds, we should not enjoy the sun.

そんな中で、自分ではより霊性的な表現と思ったのが

Every cloud has a silver lining.
 
という表現です。
 
岩波文庫福音書」塚本虎二訳 マタイ伝26章に
「お父様、できることなら、どうかこの杯がわたしの前を通りすぎますように。しかし、わたしの願いどおりでなく、お心のとおりになればよいのです。」
とあります。(ゲッセマネの祈り)
 
自ら杯をとるとき
Every cloud has a silver lining.
苦しみの中に喜びがあります。