不景気とはどういうこと? 解決は戦争?

不景気とはどういうこと?
 
紙幣を含めて、私達はそれを「お金」といいます。
 
しかし、私達が今使っている1000円札や、10000円札は、
「金」の代わりではなく、「借用書」のようなものです。
 
かつて紙幣が、兌換紙幣であった頃、
銀行へ紙幣を持っていけば金と交換できたので
それは、借用書ではなく、「預かり証」であったといえます。
 
預けられた金と交換に、預かり証を手渡す。
これが紙幣の始まりであり、銀行の始まりです。
 
この仕組みが、経済を活性化させ、同時に不景気にもつながることを
私達はなかなか見抜けません。
学校でも教えてくれません。
 
かつて豊田商事事件という事件がありました。
テレビ報道のその最中に、殺人事件が発生し、衝撃的な出来事でした。
 
豊田商事は、金を売り、金の代わりに、預かり証を渡しました。
それで、会社の手元には金が残ります。
実際に保有している金を超えて、次々売っては預かり証を渡しました。
これは犯罪です。
買った人が、預かり証と買った金とを交換してほしいと
会社に詰めかければ、渡すことができません。
預かり証はただの紙になってしまいます。
 
銀行の信用創造も、仕組みは同じです。
銀行が保有しているお金以上のお金を、貸し出しては利子を取っています。
 
私達が今使っている「日本銀行券」は、銀行へ持って言っても金と交換できません。
ですから「預かり証」ではなく、「借用書」です。
私達は借用書を信用して、紙幣を使用しています。
 
紙幣の価値は、新たに紙幣が印刷されたり、国債が発行されたり、銀行で信用創造するとそのごとに価値が下がっているのに、すぐには実感がわきません。
第一次大戦後のドイツとか、かつてのアルゼンチンなんかでは、実感したでしょう。
 
経済活動の便利な道具であった通貨制度・銀行制度が、
一方で、新たな搾取の方法になっています。
でも、これは学校では教えてくれません。

夕張市は極端な例でしたが、 
一度、自分の住んでいる自治体が毎年、
どれくらいの地方債を返済しているか調べてみるといいでしょう。
 
地球に陽は注ぎ、雲が流れ、水が流れ、植物や生物が育っています。
その地球の貯金ともいえる石油石炭が枯渇したわけではありません。
働きたい人もいて、消費したい人もいます。
しかし、グローバルには不景気といわれています。
これは、道具としてのお金が、特異な流れをしているからでしょう。
 
かつては、戦争によって、その流れが変わりました。
流れが戦争を生み出したとも言えます。
 
同じことを繰り返すのでしょうか?