戦艦ポチョムキン 一筋縄ではいかない

 今から約30年以上前、日本を放浪旅している途中、名古屋の映画祭で、戦艦ポチョムキンを見た。シベリア物語も一緒に上映されていたと思う。
すごく感動した。同時に非常に無知だったから、ロシアでは革命勢力と反革命勢力の二つの勢力があり、革命勢力が反革命勢力に打ち勝って、歴史は進んだのだと単純に思ってしまった。戦艦ポチョムキンの水兵たちも、順調に革命の流れに合流したのだと思い込んでいた。

今、リチャード・ハフ著 戦艦ポチョムキンの反乱 講談社学術文庫を読み始めている。

反乱の指導者的立場にいたマチュシェンコは、ルーマニアへ亡命、恩赦の後、絞首される。あるものたちは、最終的にはアルゼンチンへ移民していった。
 
 これから、世界はどのような状況になるのだろうか?
 一筋縄ではいかないことは確かだ。
 
 ある強大な権力集団があり、それを打ち倒すために、反勢力は団結したりする。しかし、ことが成り立った後、団結が瓦解するのは、これまでの歴史や日常で何度も見られたこと。
 
 ある思いを思い込んで、右往左往する。
 今後もそういうことがあるだろう。