詩の表現について

 今話題になっているある人の詩の表現で、気になっている部分があります。

(決して、その人や、その作品そのものを批判しているのではありません)
 
< お国のために と 死にいそいだ 若者たちがいた >
と表現しています
 
 < いそいだ >という表現が気になります
 
< 最近、文芸作品は「テキスト」とみなすことが多いです。 >
と、以前地元で行われた佐藤春夫の作品朗読会の中での講師先生が言われていました。
 
< 文芸作品は、一旦発表されると、作者の下から独立します >という発言も
以前どこかで聞きました。
 
ですので、詩の表現をするとき、
作者の価値観が含まれる言葉を使用するかしないかが 
その作品のいく末に影響すると思うのです

価値観が含まれている言葉で表現したがゆえに共感を呼ぶ場合と
含まれていない言葉で表現したがゆえに共感を呼ぶ場合があるように思います
 
そこで、「いそいだ」という表現が気になったのです。
 

 昨日、あるHPの中で、次のようなことが書かれてありました。

< あるルーマニア人の祖父は、ドイツ軍に召集されて、スターリングラードを攻撃したという。ルーマニア人は、ドイツ軍がやってくればドイツ兵にされ、ソ連軍がやってくれば赤軍にされ、いずれにしても自分の国のために戦ったのではなかったので、自分の国のために戦えた日本人がうらやましいという。 >
 
日本人同士だけの会話では見えてこない視点だと思います。
 
私は国のために戦うということを、全面的に肯定も否定もしていません。
 
ただ、通貨や疑似通貨に利子が着くということを、どうみるか

私達一人一人が話題にしないと、経済矛盾が再び生じ、戦争もまた起こると思っています。