内部モデル・イメージについて

内部モデル・イメージと跳び箱を飛び越えること
 
 幼いころを振り返ってみると、跳び箱は飛べたように思う
 ただ、高い壇になると飛べなかった
 
 高校の時、初めて平行棒に触ったが
 求められる動きが全然できなかった
 
 今になって、脳科学の内部モデル理論を知り、
フェルデンクライスの身体訓練法を知り
自己イメージや内部モデルが無かったことを改めて確認した

滑らかな動きをするには、その動きを達成する内部イメージが必要であろう

 そのことを分かっている上で、指導者、アドバイザーは
 その当事者の内部イメージの中で、何が欠落しているから出来ないのか
 見極められることが必要だと思う
 
 跳び箱でいうならば
 踏み切る時のイメージ・モデルなのか、手をつく位置のイメージ・モデルなのか
 両手で体重を支えるイメージ・モデルなのか
 
 向山洋一著 「跳び箱は誰でも跳ばせられる」明治図書発行 1982年
 が手元にある。
 この本の通りに指導したら、多くの子供が跳び箱を飛べるようになると思う
 
 で、小学校の先生が来院しているので、最近の様子を聞いてみた
 
 「跳べないことも個性」という考えがあって
 跳べない子に対して、跳べるようになる指導が必ずしも行われていないようだ
 
 跳べるようにならなくてはならないとは、必ずしも思わないが
 跳べない子が跳べるようになった時の感動、自信を
 持たしてあげたいとも思う
 
 ことは、跳び箱だけのことではない
あるひとつの内部モデルを押しつけることはよくないと思う
 
当事者がもちたいと思っているモデル・イメージと
現実に持っているモデル・イメージとの差異を見極め
何処が足りないか、どうしたら補えるか、
きちんと言えるといいのになあと思う
 
自分の子育てを振り返ると
個性重視といいつつ、実際は個性を見極める力が無かったし
標準・一般的なモデルを押しつけていたり
学校に任せきりになっていたところもある
 
それで、今「学問」中。