ジグソーパズルとバックネット

生命(あるいは人間や脳細胞)の存在と変化は永遠の謎です
しかし人生や脳細胞の働きは、ジグソーパズルのようではありません
なぜなら、ジグソーパズルの完成は
もうそれ以上動きようのない完成だからです
 
人間の行動決定の要素を
ある人は、1.反射や本能といった予めからだに組み込まれたもの、2.環境の変化に合わせて学習したもの、そして3.智慧、環境の変化に合わせて行動を変化させていく中で環境の変化と自分の行動の変化の関係に冗長性を見出し、環境と自分そのものを変えていくことに分けて説明しています。フェルデンクライスは簡単に、遺伝子、環境、自己教育といい、ベイトソンは詳しく説明し、学習1.2.3と分けています。

バックネットの向こうにいる人に対して、野球の硬球やサッカーボールをぶつけようとしても、ネットの向こうには届きません。しかし、ネットの網の目より小さいパチンコ玉なら、相手に届きます。かといって、網の目より小さいコメ粒を投げても、届いたとしても余りこたえません。
 
 何か、対象に影響を与えようとする時、対象と自分の間には、様々なネットがあるようです。スピードのことはさておき、単に力が大きいからと言って届くわけではなく、かといって小さければよいわけでもありません。これは、様々な人が経験から感じていることでしょう。