生かされること 地獄に咲く花

8月15日が近付き、今年は、シベリア抑留の体験記を読んでいる
 
これまで、シベリア抑留のことについては、断片的に話を聞いてきた
しかし、これまで、自分にとっては、過去のことにしか感じられなかった
今回は、一人の人間が体験したこと通じて、全体像をつかみたくて、
そして、これから日本周辺で起こるだろうと予想されることの中で、
その中で生きることにつながりが見いだせるのではないかと思い、読み始めた
 
そのきっかけになったのは、シベリア抑留を体験したSさんの話を直接聞いたからだ。
上等兵だったSさんは、いわゆる旧満州終戦を迎え
そのまま、シベリアへ送られた
ソビエトは、略奪した物資を優先的に輸送したので、
中国からシベリアまで、直行ではなく、時間がかかったそうだ
列車の中で、日本の将校がロシア語辞典を持っていて、
収容所へ着くまでに、その辞典を借りて読んで、独学し、
片言ぐらいはしゃべれるようになったそうだ
 
強制労働は厳しく、痩せほそってしまい、
切り倒した木を跨ぐにも、手をつかねばならないくらいだったそうだが
ロシア語を話せたことが、その後の収容所の暮らしに、影響を与えたという
 
日本に帰ってこれたには、いろいろなこと(縁)が重なっているだろうが
 
これから、日本や世界で起こるだろうと予想されることを思うと
少々気が重くなる
 
ふと思った
ゴータマブッダやイエスキリストは
天国に咲く花を見出したのではなく
獄に咲く花を見出したのだろう
 
ゴータマブッダやイエスキリストだけでなく
獄に咲く花を見出した人や、咲かせた人も無数にいたことだろう
 
P・S
町内の議員の間で、私達夫婦が、街角で合併について話しかけたことが話題になっているそうな