朝、目を覚ますと
鳥の声に交じって
カサ、ポツ、ガサ、ポト、コツンなどと
間欠的な音がしていた
しばらくして、外へつわぶきの絵を描きにでた
描こうと思うのだけど、つわぶきの首が長すぎて
はがきサイズに、花と茎と葉がおさまらない
いいモデルはないものかと
森の周辺を歩いていると
先ほどの音がする
コロコロと椎の実が転がった
椎の実が落ち、木の枝や、地面に当たる音だった
つわぶきを描くのは諦めて
椎の実を描いた
木イチゴの新芽の横に落ちていた椎の実をモデルにした
この実はこれからどうなるのだろう
芽を出すもよし、大地に還るもよし