野口先生はベイトソンを読んでいた?

昨夜、新宮市で環境問題研究会の例会があり、そこで約1時間半ほど語り部をした。
 
 青年期に影響を受けた本として、野口三千三先生の「原初生命体としての人間」(三笠書房1972年第一刷)を紹介した。

 短い期間ではあったが、東京の竹内演劇教室に通い、そこで野口先生に出会った。

 152ページに皮膚に関してこのような記述がある。

<皮膚は、原初生命体の界面の膜である。すべての感覚受容器(視・聴・臭・味・触)をふくむ総合的感覚受容器なのである、と同時に、脳・神経の原初的形態なのである。脳は、皮膚がからだの中の特定の場所にまとまって出来たもので、皮膚と別物ではない。
 脳をどうしても高級上位に置きたい人にいうならば、皮膚は脳がからだの表面に、薄く伸び展がったものである、といったらどうであろうか。>
 
野口先生に出会ったことが、私が今接骨院の院長をしているひとつの遠因になっている。