アニミズム カニミズム

カニを見ないで、カニを描いてみる

どんな絵になりましたか?
例えば、早野美智代著 「さるとかに」 という絵本を参考にしてみる
さるとかに (名作絵本)
ほぼ四角形の甲羅が合って、甲羅の天辺にニョキッと突き出た目が合って
肩(?)の辺りから、ハサミが出ていて、甲羅の両側に4本ずつの足が出てる
 
イラストならば、これでいいが、実際のカニの姿もこれに近いと思ってしまったとしたら
これまでカニを見てきても、カニを観ていないといえる。
 
確かに背中(?)側からカニを見ると、はさみは肩の辺りから出ているように見える。
しかし、実際は甲羅の縁からではなく、お腹から出ている。
 
どうして、肩からはさみが出ているような絵を描いてしまうのだろう
それは、人間の姿をカニに投影してしまっているところもあるように思う。
(腕は肩から伸びているものだ、という思い込み)