植物と虫の名前を覚えない自然観察会の意図

 グレゴリー・ベイトソンが、「精神と自然」という著作(思索社)の中で、
精神と自然―生きた世界の認識論
<学校教育は、真に重要な問題はすべて注意深く避けて通っている>と書いています。(3ページ)
 
魯迅も、<将来どのような時代が来ても、学校というところは、国家の為の学校となるだろう>という趣旨の文を書いてありました。
 
白土三平の「カムイ伝」の中には、時の権力者が、民百姓の読み書きを禁止した様子を書いています。
 
今日本の時代は、大学の募集定員と大学志願者数がほぼ同じになったようだけど、
やはり、真に重要な問題は避けて通っているように思う。
 
高校で、必修の世界史の授業を受けていないことが問題になっているが、
例え学習指導要領の通りに受けていたとしても、
年号丸暗記の勉強が多いのではなかろうか。
と、わが身を振り返って思う。
 
ベルサイユ条約を知っていても、
第一次大戦終結させるためといって、
領土分割も賠償もしないとドイツを騙した事を私は知らなかった
 
サウンドオブミュージックの映画を見て
オーストリアナチスドイツの犠牲になったのだと思っていたが
ヒットラーオーストリアに来る以前から、
オーストリア政府がユダヤ人を収容所に送っていたことを知らなかった
 
わが身を振り返って
小学生の頃から、言語学、論理学、科学哲学を学んだほうがいいと今は思っている
小学生に決して理解できない学問ではないと思う
 
アフォーダンス複雑系生態学、システム理論だって、
教え方を工夫すれば、理解できると思う
 
毎月第一日曜に、宇久井ビジターセンターで
http://www.ugui-vc.jp
「植物と虫の名前を覚えない自然観察会」を開催していて
毎回小学生も参加してくれている
小学生に理解できる「語り」をいろいろ工夫させてもらっている
 
遺書を残して自殺した学生をめぐって
その学校の校長先生の見解が、二転三転しているが
その見解は、ぜんぜん論理的でない
 
市民運動やボランティア活動にいろいろ参加していて
その会議に参加することが多いのだが、
議論の土俵に立ちようがないことも時々ある
 
チャングムの誓い」というテレビ番組を見ていて
韓国には、韓国医学が受け継がれていて、大学もあることを知った
しかし、日本では、西洋医学以外は、民間医療におとしめられてしまった
ホリスティック医学という形での復活の兆しはあるが
要素論で以って全体論を理解しようとするといったおかしな状況でもある