環境保全 還郷歩禅 雑木林生態学

人は、生まれながらにして、何らかのネットワークに組み込まれていたり、
また新たに、何らかのネットワークに属するのではなかろうか。
  
生まれながらにして組み込まれていることだけに注目すれば
私たちは、「生かされている」ということになるし、
何らかのネットワークに所属しようとすることだけに注目すれば、
私たちは「生きていく」ことになる
 
そのネットワークは更に、メタネットワークに所属している
そして、変化して止まない
 
宇久井半島の森を歩きながら
あるとき、私は私を一本の木にたとえ、そのように生きようと思う
頭、手、足という言葉を使い、同じように、根っこ、幹、枝、葉という言葉を使い
根っこと幹の間に、境界線がないことを観(み)
頭と手の間に境界線がないことを観じる
 
あるとき、私は私を一枚の葉に例え
自分が大きなネットワークに属していることを観じる
 
アニミズム以前の私のトーテミズム
  
そうやって宇久井半島の森を逍遥することを
私は還郷歩禅という
還郷という言葉は、道元禅師の「空手還郷」に由来し
歩禅とは、歩く禅のこと
   
一緒でなくていい、理解しあえなくてもいい
それでいて、つながり響きあい、ネットワークになっているのが
雑木林