からだをひとつのシステムとしてみない医学

 わが国には、老人保健法というものがあり、40歳以上の人なら、年に一回、無料で健康診断を医療機関で受けることができる。
  
 Mさん(女性)は、検診を受け、血液検査の結果、血糖値が141あり、糖尿病であると診断された。それまで、特に自覚症状はなかったという。
 
 それで、食前に飲む飲み薬を処方された。今年の8月末のことである。
(食前に飲む薬ならば、αーグリコシターゼ阻害剤か、超速効型分泌促進剤?)
  
 薬を飲み始めて、食欲不振になった。
(インターネットで調べると、糖尿病の飲み薬の副作用に、食欲不振が上げられいる。)
薬を処方した医師も、副作用だといって、胃薬を処方したという。
  
10月23日に、腰痛を訴えて、当院を訪れた。
これといった原因は思い当たらないという。
 
(寝ていると痛くはないが、姿勢を変えると痛むので、筋肉の問題と予測した。)
  
8月末から、10月22日までの間に、食欲不振のため、4kg瘠せたという。
  
以前、テレビで見たのだが、ダイエットのプロのインストラクターが
ダイエットしながら運動するのは、運動によって痩せる為ではなく、運動しないでただ食事制限すると筋力が落ちるからだ、筋力を落とさないために運動するといっていた。
 
Mさんは、検診の一回の血液検査で、糖尿病と診断されたのだが、それでよかったのだろうか?
 
Mさんは、今もその薬を飲んでいる。
相変わらず食欲はないという。
自営業をしているので、食欲がなくても、無理に食事しているという。