生と死は双子の兄弟 8月の思い

生と死は
仲の良い双子の兄弟
死を覚悟して生きるとき、生が輝き
生が輝くと、死もまた輝く


今日生まれたばかりの赤ん坊にも
死は必ず訪れます
どのような絶大な権力者であろうとも
莫大な富の所有者であろうとも
老いと死は必ず訪れます
 
人は何歳くらいから、
死を覚悟した人生を組み立て始めるのでしょう
それは年齢によるのではないでしょう
それぞれの体験や置かれた状況によるのでしょう
 
私の場合、20歳代の初めに、
アジア一人旅放浪中 赤痢に罹り死にかけた経験があります
意識が段々遠ざかり、ああ死ぬんだなと思いましたが
あまりの痛さに、気を失ったのでした
 
そもそもアジアの旅に出たのは
原始仏教やヒンズーアニミズムの暮らしを見たかったから
思春期の頃から、生老病死がテーマだった
 
朝一緒に食事した父が、昼には心筋梗塞で亡くなったこと
自分もまた、心臓の調子がよくないことも関係している

同じ50歳代でも
ある人は死を覚悟した上での人生を組み立て
ある人は、生だけの人生を組み立てている
 
私の連れ合いは6歳上だが
人生の組み立てがかみ合わない
これまでの人生体験が違うのだから仕方ない
 
私の中では、私のほうが先に逝くと決め付けているが
死を前提とする人生の組み立てを理解しようとしない
あのバイタリティーは、かえっていいのかもしれない
しばらくは、彼女は何があっても生き抜こうとするだろう
(そんな彼女にも必ず死はやってくるのだが)
 
からだにはメスを入れないよう
延命治療は一切しないよう
家族友人には、常々語っている
 
私利私欲の炎は相変わらず私の中で燃えているが
その炎も自覚して
我々の命が輝くことに貢献したいと思っている
 
太極拳の講師を務めるのも
がん医療と緩和ケアについて語り合う会をひらくのも
宇久井半島でインタープリターするのも
私の私欲であり、貢献のおもいである